旅行
ルアーブルからくっそ疲れるレンタカーで西に進むこと1時間半でバイユーに着いた。 バイユーは人口1万2000ほどの小さな街ながら、ノルマンディー上陸作戦により最初にドイツから解放された土地として歴史にその名をとどめており、街はずれには上陸作戦…
前回は断崖絶壁の村への経由地のように書いた港町ルアーブルに1泊ながら滞在し、風変りな体験をした。写真はこう見えても飲食店。 ざっと20メートル四方の敷地に屋台と遊び道具が置かれている。こんな妙なところを目指して来たわけではなく、最初は人並み…
今回のヨーロッパ旅で出入り口をパリとしたのは、ロンドン(ヒースロー空港)やアムステルダム(スキポール空港)の混雑=混乱ぶりがヤヴァイと聞いていたから。それに引き換えシャルルドゴール空港は拍子抜けするほど流れがスムーズで、ずいぶん楽だった。…
ヨーロッパ旅行は予定を2日残して切り上げることになった(妻は仕事から逃れることができず、しょっちゅうパソコンにかじりついては骨の折れる作業をし、間断なく押し寄せるメールに対処するうちストレスが高まったからか偏頭痛の過去最高レベルのやつに見…
パリの日本人街で夕食をとることになり、たまたま立ち止まったところにあったメニューボードの味噌ラーメンの写真に惹かれて「ひぐま」に入店したが、結果は残念なことになった。 餃子はここが悪いというほどの欠点がない代わり、見かけも食感もいまひとつ。…
クルマを借りたのはノルマンディー西部の史跡を訪ねるためだったが、そこまでの移動を行き当たりばったりで楽しむのにクルマ移動は最適。なるべく高速道路を使わず、田舎道をのんびり走っていると、そこここに出会いが待ち伏せている。 村はずれの農道に入り…
今回の旅は、ノルマンディー地方の中心都市ルーアンを起点に、西へ足を伸ばす予定でいた。西にはどうしても訪ねたい史跡があるからだ。 ノルマンディーの旅に欠かせないレンタカーを借りに行ったのはシクスト SIXT という会社。他社より安いことがメリットで…
アムステルダムから電車で12分行ったところにハールレムという街がある。ハールレムと聞いておや?と思ったあなたは鋭い。ニューヨークのハーレム地区の名の由来になった街だ。マンハッタン島に最初に入植したヨーロッパ人はオランダ人で(もちろん先住民…
アムステルダムから1時間半ほど走ると、低湿地帯の一角にヒートホルンという村がある。網の目のように張り巡らされた運河沿いに茅葺屋根の農家が建ち並ぶ風景は「オランダのベニス」とも称されるそうだが、欲望とゼニにまみれてぎっとぎとの輝きを放つベニ…
ブリュッセル駅で発車寸前のパリ行き特急から急いで降りてきたら財布がなかった件の結末。 まず、事の発端となった私の財布をアントワープまで行って回収し、ふたたびブリュッセルに戻ってきた。残念なお知らせは、妻の財布についてブリュッセルの駅員に相談…
旅行中の危機としては最大級てかメガトンパンチ級のやつに見舞われたが、まるで奇跡のような展開の末、ノーダメージで終わった話。 その日わたしたちはベルギーのアントワープを列車で発ち、ブリュッセルで高速鉄道に乗り替えてパリへ、パリからローカル線で…
これまでいろんなところを旅してて、今回ほど土壇場に追い詰められたことはなかった。ほんとに危なかった(暴力関係ではなく)。なんとか切り抜けはしたんだが、すっごいストレスのうえ昼飯抜きでフラフラ、体力気力ともに尽きかけた状態でホテルに着き、な…
パリ → ブリュッセル → アムステルダムと流れきて、この街での最大の目的は田舎歩きだった。これまでアムステルダム以外ではライデンやデルフトなど都市は歩いてきたが、オランダの真骨頂である「美しい村」の体験はまだだった。 朝一番、駅前からツアーバス…
異世界もしくは100年前へのタイムスリップのような体験だった。 パリの宿が狭さを逆手にとる演出だったとすれば、こっちはボロさを逆手にとる宿?と思ったのはアムステルダムのクラフトマンホテル Hotel The Craftsmen のこと。 気でも触れたのかと思うほ…
ブリュッセルで究極の野暮用を済ませたあと、妻は去年わたしたちの涙腺を崩壊させた天使さんに会って、結婚祝いを手渡した。先日わたしが日本から運んできた富士山グラスのペア。彼女の新婚生活にちょっとした彩りを添えてくれればいいな。 これでブリュッセ…
パリに一泊したあと、わたしたちは今回の旅行の本来目的を遂げるためブリュッセルに向かった。 高速鉄道はとても混み合っており、前夜にオンライン予約したときは既に残席わずかになっていたらしい。ひとの動き、活発です。 ブリュッセルに着いたのは日曜。…
朝パリに着くなりブリュッセルへの移動を開始しようと思っていたら、TVG(新幹線)が軒並み売り切れになっていた。土曜だから? 一番早くて17時半の列車しかなく、ほぼ徹夜の身でスーツケースをかかえ、どこかに座り込んでやりすごすのはできねえ相談だ…
エアタグが導入された。我が家での実戦投入は明日からのヨーロッパ旅行。 どのルートで入るのがいいか、つまりどの空港への往復チケットを買えばいいか検討したところ、大雑把にいえばヨーロッパの主要空港はどこもロストバゲッジの呪いから完全には開放され…
5日間の出張を終え、モントリオールから帰ってきた妻。一円でも安い切符じゃないと買ってもらえない公務員(税金なんだからとーぜん)は、大半の旅客がモントリオール - ワシントンDC間を直通で飛ぶのに対し、往復ともニューヨークでだるい乗り継ぎを強…
60代のアメリカ人が、地球のあちこちに住んでいる子供たちをアイスランド旅行に招待した。旅費は親もち(うぉおおお!)。 子供たちはそれぞれの配偶者を連れて馳せ参じたが、そのうちひとりの息子は妻とともに大型スーツケース3個を引っ張りながら空港に…
中国の高速列車での出来事。学生ワンさんはトレイの上でパソコンを広げて使っていたが、前席の客が不意に倒してきたシートのせいでパソコンの画面が大きく破損した。 リクライニングのせいで激しく破損って、いったいどんな勢いで倒してきたんだろうと思うが…
成田を発つとき、ちょっとダルい思いをしたのはANAのチェックインカウンターだった。手荷物をセルフチェックインしろというのだが、なんだか出来の悪いシステムのせいでえらく手間取った。 これはいつから始まったものだろう、わたしたちにとっては初体験…
実家での用事を終えて東京へ戻ってきたわたしたちは、渋谷に投宿した。 駅と一体化した渋谷エクセルホテル東急は、コインランドリーを備えてビジホぽいところが、駅から少し離れたセルリアンタワーよりは格が落ちるものの、立地のよさを武器になかなかの料金…
いま世界中の空港で大量のスーツケースが山積みにされているという。すべて行方不明になった「ロストバゲージ」。 最初に話題になったのはイギリスのヒースロー空港。コロナの2年間で大量に解雇されたスタッフが、航空需要が回復しても戻ってきていないせい…
こういうふうに書いてしまうと急に事情が変わってひっくり返るような気がしておっかないんだが、心配してくれてるひとたちにお知らせしたいと思って。 どうやら妻は退職せずにやっていけそうな流れになっている。ふたりしてロンドンに乗り込んでガンバった甲…
ブリュッセルから旅に出るのはこれが最後かもねといいながら、ブルージュに向かった。 これで4回目になるブルージュだが、夏に来たのは初めてで、天気がいいというだけでまたこれほど愛らしい街なのかとあらためて驚かされる。 ↑ ↑ この場所を覚えといてね…
ユーロスターという、大陸とロンドンをむすぶ列車に乗った。 ドーバー海峡をつらぬく50kmあまりのトンネルを抜け、ブリュッセルから2時間ほどで到着。 ロンドンは女王陛下の在位70周年を祝う「プラチナ・ジュビリー」の週を迎え、街じゅうが華やいで…
ザルツブルクは絵になる街だった。 ふと見上げればホーエンザルツブルク城(神聖ローマ皇帝!ローマ教皇!ハプスブルク家!との深いかかわりのなか、中世史を通じて難攻不落を誇った)がそびえ立ち、さながらタイムトリップ。 街のたたずまいはガチャガチャ…
音楽の都ザルツブルクは、モーツァルトをはじめとするクラシックのみならず、ミュージカルの聖地としても知られている。 そう、Sound of Music はわたしが一番好きな映画のひとつ。 ツーリストインフォで Sound of Music ツアーのチケットを購入。撮影の舞台…
オーストリア旅行のハイライト、ザルツブルクにやって参りました! 神童の名をほしいままにしたモーツァルトが生まれ育った音楽の都。 そのことを痛感させてくれるのは、路地にこぼれ出るピアノの音色とかではなく、レストラン・菓子屋・土産物屋の店先でセ…