Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

涙の絶唱 in ザルツブルク

音楽の都ザルツブルクは、モーツァルトをはじめとするクラシックのみならず、ミュージカルの聖地としても知られている。

そう、Sound of Music はわたしが一番好きな映画のひとつ。

ツーリストインフォで Sound of Music ツアーのチケットを購入。撮影の舞台になった場所をバスで4時間かけてめぐる。「オリジナル」ってのは、最初にこれを始めた業者ぐらいの意味?

おひとりさま50ユーロ

午後2時、ザルツブルク駅ちかくのバスターミナルから出発!

客は20人ほどだったが、ガイドさんはようやくコロナのトンネルから抜け出すことができたといってすごく嬉しそうだった。

最初に連れていかれたのは、死ぬまでにいっぺんだけでも見るチャンスあるかなあと思っていた場所。

アルプスを見上げる湖。

サウンドオブミュージックで湖といえば・・・

 

 

ファンならすぐにおわかり・・・

 

 

なこの場所!

マリアと子供たちがボートに乗って水びたしになるあの湖。

こんなに絵になる場所がこの世のどこかにあるんやな~

はるかに見上げるような思いをしていた中学生が、なんとしたことかこの場所へやってきた。夢がかないましたです。

面白いことに、写真の白い館は映画には登場しない。トラップ大佐邸として登場するのは下の黄色い家で、これは全然別のところにある。

初めてトラップ邸を訪ねてきたマリアが呼び鈴を押すシーンなど、邸が見えるカットはここで撮影した。同じひとつのシーンにも、ここで撮ったカットと湖畔で撮ったカットが混在するという、実に手間のかかるお仕事。こだわりしゅごいね。

ちなみに湖畔の白い邸はホテルとして営業しているため、ツアー客は対岸からの見学となる。

ロケ地をめぐる車内では、ガイドさんが撮影の裏話をいろいろと教えてくれる。7人きょうだいの末っ子グレーテルを演じた子役ちゃんをめぐるけっこうエグいエピソードとかね。

だんだんと事情通になりながら名所をめぐる。

これなんかも「おおーっ」な場所だよね。長女リーズルと彼氏の Sixteen Going on Seventeen 、マリアと大佐の  Something Good を撮影したガゼボ。

映画で観るより小ぶりだなと思ったらその通りで、長女リーズルが飛び跳ねるカットなど、面積が必要な部分はアメリカのスタジオに大きなガゼボをつくって撮影したという。

ちなみにリーズル役のシャーミアン・カーは、リハーサル中にベンチから足を踏み外して転倒し負傷したが、驚異的な忍耐力で撮影をがんばりぬいたという。

陽気なガイドさんは、「家庭教師としてトラップ家に乗り込むとき、自分を鼓舞するようにスキップするマリア」を演じるなど、サービス精神満点。

そんなバスツアーで、思わぬことに感動してしまった。

名曲ぞろいの Sound of Music カラオケに乗せてみんなで歌う。

Climb Every Mountain 

ドレミの歌

わたしのお気に入り

歌うたび大佐につられて声が詰まる エーデルワイス ...

「ひとりぼっちの羊飼い」

いくらこの映画が好きでも、カラオケで熱唱なんてしたことなかった。職場とかのカラオケでこういうの歌ったらビミョーな雰囲気になるし?ところがバス車内は愛好家だけの空間だから、声のかぎりに歌っても無問題!だから歌ったぜいっ!!

夫婦して涙の絶唱 in ザルツブルクはカタルシス効果抜群だったので、ファンのみなさまには是非お勧めしたい。

バスはストーリーにたびたび登場する修道院など、ザルツブルク市内のスポットをたどったあと、郊外へ向かう。

映画のトップシーンの撮影場所がどこだか知らないが、それに似た雰囲気の場所がいくらでもある。

街から30分ほど行ったところが絶景ポイントだった。映画の最後にトラップ・ファミリーが越えていくアルプス山脈。

実際のトラップファミリーは、静かに自宅を脱出したあと列車でイタリアへ逃亡、そこからフランス・イギリスを経てアメリカに渡ったわけだが、映画のほうは「アルプス越え」一発ですっきり終わらせた。

大佐がおんぶしている末っ子は、そのラストシーンの撮影までにずいぶん体重が増え、大佐役のクリストファー・プラマーをひどく疲れさせたという。

そんなこんなのストーリーに心が満たされる半日ツアーであった。

繰り返すが、サウンド・オブ・ミュージック愛好者のみなさんには是非おすすめしたい。

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