Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

最後の旅?ブルージュふたたび

ブリュッセルから旅に出るのはこれが最後かもねといいながら、ブルージュに向かった。

これで4回目になるブルージュだが、夏に来たのは初めてで、天気がいいというだけでまたこれほど愛らしい街なのかとあらためて驚かされる。

↑ ↑ この場所を覚えといてね、後でまた出てくるので。

わたしたちの大好きな、素朴で表情豊かな佇まい。この空気を吸いながら歩くだけでブルージュに来た甲斐があるというもの。

川沿いの並木の下が骨董市になっていて「おぉ、冬はこういうのがないんだよなー」とコロコロよろこぶ。

ちょっと大きめもので食指が動くブツがあったんだけど、ブリュッセル脱出を前にうっかり物を増やすわけにもいかず、ぐっとこらえて見送り。でもちっこくて可愛らしい動物は買っておけばよかったかな?

週末のブルージュの人出、すごかったです。

名物の運河めぐりボート、めっちゃ並んでた。

満員のボートがじゃんじゃん行き交う。

日本では遊覧船の悲しい事故があったばかりなので、こういう写真を見ると不安になる方がおられるかもしれないが、ブルージュの運河は土砂がたまって浅くなりすぎたせいで物流が止まった歴史があり、今でもけっこう浅いです。

白鳥や鴨など大小の水鳥を眺めながら、ゆったりと時が流れていきます。

カフェでは朝からビール傾けながらまったりしてる人が多い。

うちは朝からってのはムリなので、どこかお茶できるところを探して歩き出す。

妻の歩調が軽い。

大好きなブルージュの夏だけでなく、仕事についてやるだけのことはやったんだという吹っ切れのようなものが歩調に弾みをつけているのかもしれない。

中心街の人出。

マスクしているひとは100人にひとりくらいで、それは室内でも同じこと。

日本経済は、円安を追い風とするインバウンド復活に期待をかけているようだが、いまマスクをめぐる世界標準はこんな感じで、目に映る風景だけを比べれば日本はかなり特殊。政府は訪日外国人に「マスク着用への理解を求めていく」といっているが、義務でもないものを日本人が好きだからといって押し付けるのはどんなものかね。

日本で空気を吸うとコロナにかかるの?

ガイジンだけが汚れていると思ってるの?

「日本は居心地悪かった」という印象をいだいて帰っていくことになるとすれば、それは残念かなあ。

クリスマスマーケットのないマルクト広場はひどくガランとしているが、余裕ある都市景観と讃えるのが正解だろう。

広場に面して星の数ほどのレストランが並んでいる。中学生のころ、ヨーロッパ観光地の写真といえば、名所旧跡よりもカフェでくつろぐひとびとの姿に強く憧れたものだ。

ふりそそぐ陽光のもと、サングラス姿で談笑する男女は全員が白人。日本をはじめアジア人がそういうところに繰り出すようになる以前の話で、すべてが火星ほど遠い世界に思えたものだ。

2022年、火星に乗り込んだわたしたちは、サングラスをして名物に舌鼓を打つ。

お腹の具合が良くなったペニーさんにはホイップクリームを献上。

妻の歩調が軽いといったが、なんやかやで睡眠不足による体の重さは抜けておらず、それはわたしも同じで、ぶらぶら散歩しては休憩しという後期高齢者ペースのブルージュ滞在となった。

それでもお気に入りのチョコレート屋に寄って、前回は客が多くて並ぶ気になれなかった量り売りにチャレンジ。

1500種類以上といわれるベルギービールをどれくらい試せるかと思っていたが、毎日飲むものじゃなし、1年ではたいしたことにならなかった。

なので3本ばかり購入。

それじゃあレース屋の2階で作業するお婆ちゃんにサヨナラして帰りますか・・・

と思ったらお人形さんじゃあーりませんか知ってましたけど。

最後の写真は、最初のやつの反対側を向いて撮りました。

白鳥が見えた?

クルマでたった1時間のところにこんな魅力的な街があってよかった。

ありがとね、ブルージュ。

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