Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

今夏、旅行禁止令?!

今回のヨーロッパ旅で出入り口をパリとしたのは、ロンドン(ヒースロー空港)やアムステルダム(スキポール空港)の混雑=混乱ぶりがヤヴァイと聞いていたから。それに引き換えシャルルドゴール空港は拍子抜けするほど流れがスムーズで、ずいぶん楽だった。妻の情報収集能力に感謝。

ただし夏場のヨーロッパ旅行は、それ自体に問題がある。まず、どなたさまもご承知のとおり人が多すぎる。

パリの混雑は伝統的な風景としても、今夏はフランスの隅々まで観光客が押し寄せてたいへんなことになっている。わたしたちはノルマンディ地方の港町ルアーブルから海岸沿いに足を伸ばし、断崖絶壁が美しいエトルタという村を目指したのだが、到着を目前にして断念することとなった。

村まで数キロというところで大渋滞が始まり、車列はほとんど動かず、いつになったら着くのかまったくわからない。次の予定もあったので(行き当たりばったり旅のくせに)エトルタはパスしてUターンしてきた。

あとで調べたら、このところエトルタの人気は急上昇中。ネットフリックスの人気シリーズ「ルパン」の舞台になったこと、インフルエンサーたちが注目し始めたことなどが理由らしい。そこにコロナ後のリベンジ消費の波が押し寄せ、老若男女イヌネコネズミがこぞってエトルタを目指すようになった。

ただ混雑するだけなら観光客どもの自業自得だが、エトルタの断崖では指定された通路外を歩き回ったり小石を持ち帰ったりするヤカラが後を絶たず、崖の崩壊が早まっているとの懸念が生じているらしい。

イタリアからも観光地の混乱ぶりが聞こえてくる。カラフルな街並みで知られるポルトフィーノでは、狭い道路で立ち止まってのセルフィー撮影が原因で慢性的な交通渋滞が起きており、「道路を徘徊」する観光客に275ユーロ(約4万円)の罰金を科すことになった。

また北部のアルプス地域(南チロル)でも観光客の激増が問題化しており、宿泊数に上限をもうけるなどの対策に踏み切っている。

こんな具合だから、ホテル代もすごいことになっている。わたしたちのフランス滞在中に3連休があったせいもあるが、オフシーズンの3倍(ビジホクラスで600ドル)なんてのが普通だった。

もともと我が家ではヨーロッパ旅行は冬場にという慣例があり、一部の観光施設の閉鎖などデメリットはあるものの、静かな街にお安く滞在というメリットを享受してきた。今回はブリュッセルでの用件のため仕方なく夏旅をしたわけだが、こういうのはほんとにもういいって感じ。

あーだけど7月には日本行きを予定していて、空港の混雑&ホテル代の高騰を覚悟している・・・と申し上げておるにもかかわらず、皆さま今夏はリベンジ消費でどちらかへお出かけ?

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