Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

華やぐロンドンでクレカ難民に?!

ユーロスターという、大陸とロンドンをむすぶ列車に乗った。

ドーバー海峡をつらぬく50kmあまりのトンネルを抜け、ブリュッセルから2時間ほどで到着。

ロンドンは女王陛下の在位70周年を祝う「プラチナ・ジュビリー」の週を迎え、街じゅうが華やいでいた。

ショーウィンドウをかざる記念品の数々。

日本だったら「不敬」と非難されそうな商品も。

Dancing Queen って ABBA から著作権侵害で訴えられるゾ(笑)

冗談はさておき、エリザベス女王の在位70年というのは、世界の君主のなかでもトップクラスの長さ。過去には「在位94年」「98年」といった例もあるが、記録の信頼性が低い時代や地域の君主であり、わたしの独断と偏見による最長在位はフランス国王ルイ14世の72年。これだとエリザベス女王はあと2年で最長にならぶことになる。

96歳。高齢のためこのたびのプラチナ・ジュビリーではパレードに姿をお見せにならないというが、今後ますますお大事になされば拙者の個人的「人類最長在位」を達成されるであろう。

より個人的な意見としては、チャールズ皇太子が国王の座についたとき、これほどの敬愛を国民から受けることはあるのだろうかないに決まっている。そんな息子の行く末を案じてか、先般女王陛下は「カミラ夫人」がダンナの即位後「王妃(クイーン・コンソート)」になると発表したわけだが、母親って結局息子に弱いのかねえ。

フォートナム&メイソンの力のこもった展示

お祭り気分のロンドンに来たのは「少しは希望のもてるプロジェクト」着手のためで、実際わたしたちは渾身のちからでボタンを押し込む作業をしてきた。押し込んだボタンがちゃんと作用するのか、それとも不発に終わってしまうのか、まったく予測がつかない。静かに成り行きを見守ることになる。

そんなわけでさっさとロンドンを去ろうとしたとき、トラブル発生。それはブリュッセル行きユーロスターの切符をオンラインで買おうとしたときだった。

ものすごく不安定なシステムに苦慮しながらようやく支払い段階まで行きはしたが、今度はクレジットカードを否認された。

あれれ?!といって決済をもう一度こころみたことがまずかったようで、今度はクレジット会社によってカードが止められてしまった。外国でのアヤシイ行動、すなわちカード泥棒による不正使用を疑われ、「顧客保護」のために止められたわけで。

そこまではわかる。だが急いでアメリカのクレジット会社に電話したところ、写真つきの身分証明書2通のほか、SSNカードのコピーも送ってこいといわれて吃驚仰天。

ーー そんなもん持って海外旅行するひと、いると思います?

笑いだしそうになりながら反問しても、ルールだからの一点張りで相談もなにもありゃしない。マネージャーに代わってもらい、この件について何ができるか調べて折り返し電話をもらうことになったのだが、不幸なことにわたしたちはすぐに地下鉄に乗らなければならなかった。ユーロスターの発駅へ急ぎ、最終列車をつかまえるために。

ところがロンドンの地下鉄って Wi-Fi がないどころか、携帯電話がまるで通じない。これじゃクレジット会社からの電話、受けられない。1回かせいぜい2回かけてつながらなかったらシレッとなかったことにするのがアメリカン労働者の常だから、これはかなりヤヴァイ。

ユーロスター始発のセント・パンクラス駅に着き、クレジット会社との連絡再開をこころみるも、ぐだぐだと錯綜してどうにもならん。この時点で別のクレジットカードを使うことにしていたが、決済トラブルをきっかけにそっちのカードまでブロックされたら帰宅できなくなるので、切符売り場まで行って慎重に購入。ぎりぎりのタイミングで席を確保することができた。

この列車をのがしてロンドン延泊となれば、昨夜の地下窓無し激セマ部屋200ポンド(3万2000円)という狂気のロンドン料金を最低でも覚悟せねばならなかった。ロンドンは圧倒的なホテル不足が解決していないらしく、あなた今開業すればけっこうおいしい思いができそうですぜ?

ところでここまで2回のロンドン行きには、合わせて2000ポンド(32万円)近くの費用がかかっている。わが家にとってはなんのイワレもない出費。悪魔に払わせる方法はないもんかしら。取り立て系のこわい兄さんとかお知り合いの方がおられたら乞うご連絡😎

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