実家での用事を終えて東京へ戻ってきたわたしたちは、渋谷に投宿した。
駅と一体化した渋谷エクセルホテル東急は、コインランドリーを備えてビジホぽいところが、駅から少し離れたセルリアンタワーよりは格が落ちるものの、立地のよさを武器になかなかの料金設定。以前であれば高くて検討対象にもならなかったところ、円安のおかげでそれほど無理せず泊まることができた。
円安と同時に強い武器になったのは、妻がホテル予約サイト Hotels.com のゴールド会員(←たしかそんな名称)であること。去年かつてなく頻繁に旅行しまくった結果付与された金メッキだ。
各種の優待や割引のうち、今回とても助かったのがホテルの駐車料金が無料になったこと。3000円×3泊=9000円を太っ腹の Hotels.com が持ってくれるという。Hotels.com は上級カスタマー(笑)を甘やかしてくれるんやねえ。気持ちよくさせてどんどんお金を使わせる戦略、正解だと思います。
エラかったのはエクセルホテル東急も同様で、フロントスタッフがなかなか気の利いた対応を見せてくれた。わたしたちは当初2泊の予定でチェックインしたが、便利さと居心地のよさを知って3泊に延長したところ、それとともにチェックアウト時に受け取る無料駐車券が自動的に2枚→3枚に増やされていた。
「自動的」といっても、延泊の件を聞いたフロントが抜け目なく用意してくれたもの。ビジホぽいとはいえ高っかい料金をとるホテルは、こうしたきめ細やかなサービスで渋谷駅上空にステイする上級カスタマーを甘やかしてくれるのか。
なーんつって上級の空気を吸ったつもりになったところで、軽くのけぞる事件があった。
無料駐車券を握りしめた手でハンドルを握り(なんじゃそりゃ)駐車場出口に向かった拙者。精算機にチケットを押し込んだところでおどろくべき声を耳にした。精算機のやつ
「ありがとうございました。料金は1万9200円でした」
と抜かしやがるではないか。
どういうことかと思ったら、この駐車場はホテルの持ち物ではなく、ホテル利用者以外の客からは24時間あたり6400円を取る、だから3日で1万9200円。こういう使い方をする太っ腹の富裕層がいたとして、問題は支払い方法なんだけど、精算機には「1万円札は使えません」との表記。
するってえとなにかい?まる3日駐車した客は千円札を19枚そろえねえと出られねえってのかい?太っ腹の上級カスタマーをでぇじにしねえ会社なんざてえして長くは生きられめぇと先祖に江戸っ子のいない(はずの)わたしが思ってみたりしたのだった。
種あかしをすると、この精算機はクレジットカードを受け付けるので、おそらく富裕層はアメックスの黒カードとかをしゅぱっと読ませて華麗に精算するのにちがいなく、わたしが心配するような話ではないのだけれども、にわか上級経験者の目でサービス品質をチェックすると、いろんなことが見えてくるという毒にも薬にもならぬ一席でございました。
ペニーさんは、シッターさんに預けてから初めての雨天となり、梃子でも動かないことを見越していたシッターさんが雨上がりと同時に連れ出したところ・・・
たいへんご機嫌さんだったそうな。
それにしても飼い主目線で見た笑顔の可愛らしさといったら。
こんな顔をシッターさんに見せてるってだけでシッタ嫉妬の嵐の吹きまくり。
業(ごう)の深さを痛感する一時帰国となっている。
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