身辺雑記
ビエンチャンに着いて5日目の夕方、にわかに強い寒気を感じ、体ががたがたと震えだした。その前日ぐらいから少し熱っぽく、疲労のせいだろうと思っていたのが、急にやばい感じになってきた。 急いで雨合羽を着込み、その上にバスタオルかけてソファに横たわ…
よその国で育った者にはイメージしづらいことだが、ビエンチャンでは外国人や富裕層の御殿の隣家がこういう感じだったりする。 とりたてて貧しいというわけではないのだろうが、エアコンなし窓が少なくて暗いこうした家での暮らしは別世界。 うちのすぐ近所…
自覚してなかったけど両手を握り締めるヘタレな吾輩。 1回目の注射からちょうど2ヶ月が経った帯状疱疹の予防接種。2回目は副反応が軽くて済むのかと内心期待していたところ「おんなじだよー」と言われて凹みながらのお仕置き。 針の痛みが前回の8割ほど…
モノのわかりが遅い自分が、はたと膝を打って気づいたことがある。それは死の恐怖について。 昔から思ってたんだよね、年寄ってのは死が目の前に迫ってきて恐ろしくないのかと。70歳はまだしも80歳を越えてくると、一般論として余命は数年。そのことを当…
ゆうべのペニーは、いつもと様子が違った。実際にいつもと様子が違うのはわたしたちのほうで、うず高く積み上がった引越し荷物の間をそわそわと歩き回り、わずかな隙間にスーツケースを広げて旅の準備をしていたわけでが、時おりやってくるこうした「異変」…
高知市に取材で行った晩、スタッフとともにあるおでん屋台に入った。いかつい顔のおやじが出すおでんは旨かった。「東京からおいでになりましたか」みたいな感じで始まった四方山話を楽しんでいるところへ、突然に若い女性が現れ、おやじの横に立った。 すご…
ハンカチで鼻口を押さえながら読むような内容じゃないのでご安心を。 転勤を控えた妻は転勤の手続きと通常業務を同時に進めているわけだが、ただいま省内のシステムの大部分がダウンしており、仕事進まねぇ~状態に陥っている。 システムは基幹業務系だけで…
かれこれ3年目を迎えたヨメ床屋が久しぶりに稼働。 近々日本へ行くのだからそれまで待ってもいいのだが、むさくるしさが限度を超えており、家族の集まりもあることだからと切ってもらった。 アメリカ独立記念日のバーベキューをしに義妹宅へ。庭に店開きす…
ぶつぶつ言わせてくれ。 夏場の散歩は花が多くて楽しい。 アメリカに渡る以前、こんなに花の多い街に住んだことがなかった。たいていの花は税金で賄われているに違いなく、それはいいお金の使い方だと思う。日本でも同じくらいお金をかけて・・・なんて言お…
日本へ送るそこそこ重要な手紙(ごく普通サイズの封筒)を持って郵便局へ。 最近の郵便事情は当てにならないので、追跡番号のついたプライオリティ・メールというのを頼んだら、窓口職員は封筒を一瞥するなり「54ドルね」とのたまった。 54ドルといえば…
発達障害を抱えた人生はどれほど大変なものか。 近年は障害のことが広く認知されるようになり、幼いころから適切な訓練を受けることで社会生活に適応しやすくはなってきているが、今から30年以上前の日本にそういうチャンスはほとんどなかった。 わたしが…
コストコで妻がこんなものを見つけた。 おでんだぁ。 いつもなら気に入ったものがあってもしばらく値段と相談してからでないと買わない妻がツイッと手を出した。 天下の紀文が調理を済ませ、あとは温めるだけで食べるだけ。カリフォルニアあたりの工場で作ら…
インプラントがやっと入った。正確に言うとインプラント=ネジはとっくの昔に入っていたのだが、その上に取り付ける歯の製造ミスにより作業が2回も延期となり(第一幕、第二幕)、このたびようやく完了した。両顎を余すところなく使いガッツリ噛める幸せを…
リアルIDなるものを取得するため陸運事務所へ行ってきた。アメリカでは今、運転免許証からリアルIDへの切り替えが進んでいる。バージニア州の場合、リアルIDのデザインは運転免許証とほぼ同じで、違いは右上に★マークがあること。 (わたしのじゃない…
わりと高級なステーキハウスで、フィレミニョンとロブスターという節操を欠いたコース料理を食し、ふたりで200ドル超え。2009年にアメリカへ来て以来いっちゃん高級なメシだったもよう。 こんな散財をしたのは父の日ディナーが開催されたから。妻の妹…
妻の仕事がだいたい終わった。きのう最後の大きなヤマが片付き、あとは8月の転勤まで残務処理、研修、引越し準備、休暇の消化を粛々と片付けていく。 ここまで激務が続いた。職場のバカの壁の事情を少しだけ詳しく書くと、自分を天才だと思ってる博士号持ち…
わたしは2連敗を喫してしまった。1敗目は間違ったインプラントを作られた件。どれだけトンマな話かと思ったが、それだけでは済まなかった。作り直したから来てちょといわれ、今度こそと張り切って出かけたところ、またアカンかったのだ。すでに骨に埋まっ…
「TikTok で人気のハーフ美女」としてモデルやタレントとして活動している女性が、どこにもタトゥー入れてないの?という質問に、 ないわ。だって、高級車にステッカーなんて貼りたくないでしょ? と答えてちょっとした話題になったという。 なるほどね。 タ…
さいきん地味にうれしかったことは、納豆づくりがとてもうまくいったこと。過去何回かは、発酵段階で雑菌が混入したためかアンモニア臭が発生し、注意深く作業したのになぜか失敗が続いた。 一晩かけて大豆ふやかすの図 今回はアンモニア臭なし、よく発酵し…
アマゾンの注文品が届かなかった。アパートには配達されたらしいが、アパートの受け付けのひとが間違えて誰かに渡してしまったらしい。部屋番号読めねえのかよ。管理会社のサービス品質の悪さがうらめしいのと同時に、他人宛ての荷物を渡されても返さない住…
晴れじゃん?! と張り切ってカーテンを開けたら、空の様子が微妙。 晴れといえば晴れだが、お日様はオレンジ色で、肉眼で見ても大丈夫なくらい勢いがない。天気アプリの「ほぼ晴れ」という表現は過去に見た記憶なし。雲はなくとも太陽がちゃんと見えない場…
ここ数日、空気が汚い。今朝も散歩に出たら、ほんの数百メートル先のビルに霞がかかっている。雨の日でもなければこんなことにはならない。 天気予報アプリには、このところ毎日のように大気汚染の表示が出ており、今日はきのうより悪化している。 空気質指…
バージニアをハイウエイで南下すること1時間で妻の実家に着いた。 ご両親の住居なので実家と呼んでおくが、家は近年になって買ったもので、妻が育った場所ではない。思えば実家という言葉は良くも悪くも重みのある言葉であるな。 気持ちのよい午後を一番元…
午前5時すぎ、からだじゅうの痛みで目が覚めた。とくに背中と首まわりの筋肉には無数の針で刺されるような痛みがあり、身動きできない。悪寒でからだが震え、うっすらとだが吐き気もある。だがこれは病気ではなく、12時間前に受けた予防接種の副反応だっ…
なんかぶっ壊れた感じで、寝ている。 朝の散歩だけは行ってきた。 昼間の最高気温が20~25℃。年間でもっとも過ごしやすい日々だ。 ブログのランキングというのがあって、これをポチしていただくとたいへん励みになります。
こういうのを引越しの「事故」に入れていいかどうかわからないが、4年前、アメリカからバングラデシュに引っ越したとき、船便で届いた家財を開梱中、ティーポットを割ってしまった。 夕闇せまる時間帯、作業に疲れて手もとが怪しくなっていたからだろう、ふ…
アメリカ西部といえばどこかのんびりした印象があり、そこでのクルマの風景といえば、古いピックアップトラックが田舎道をぶぼぼぼぼ・・・というのどかなものかもれない。 だがコロラド州に住むその男は違った。制限速48キロのところ、84キロでぶっ飛ば…
去年の暮れにボルトをぶちこんだインプラント治療。あれから数ヶ月がたちボルトが骨としっかり癒着したところで、ボルトに歯を着せて完成となる。本日うきうき気分で歯医者までクルマを走らせ、とりゃあああと叫びながら診療台に飛び乗った(それはウソやな…
妻はたびたび職場で微妙な気分になることがあるそうな。 彼女は目上のひとたちに丁寧な口をきく。既知の仲でファーストネームを使うよう求められた相手は別として、名前を呼びかけるとき Sir や Ma'am(Madam の略)を生真面目に使う。その習慣は前職の国防…
最初にアメリカで暮らし始めてから15年目だというのに、知らないことがたくさんあって面白い。驚いたことに、アメリカではまだ禁酒法が生きている。さすがに飲酒は禁止されていないものの、あの時代のなごりとして酒の販売が規制されているのだ。 先日のノ…