ラオスへ来てよかったかどうかペニーに尋ねたら「うんにゃ」と答えるかもしれない。
それは気候の問題。わたしたちが引っ越してきたのは去年の8月で、それ以前の気候は初体験。5月から長い雨期が始まっており、毎日雨が降る。
首都ビエンチャンでも低い土地にはすぐに水が溜まり、床上浸水の被害も珍しくない。妻の職場では今月末の大イベントに向けて激務が続いているところ、家が水に浸かったスタッフが出勤できなくなるなど、影響はいろいろ。
幸いにして我が家のある地域は今のところ水害の心配がないが、それでもペニーがラオス暮らしを後悔しているとすれば、その理由は雷だ。夕方から深夜にかけて、ほぼ毎日鳴る。
ペニーはアメリカで雷を体験しており、当時はこれといって反応しないのを見て平気なのかと思っていた。だがビエンチャンでは遠くでうっすら鳴っただけでもブルブルと震えだす。
うっすらどころか人間の耳にはまだ聞こえないレベルのやつにもしっかり反応し、どれだけ抱きしめても震えは止まらず、実に気の毒。ラオスになんか来なけりゃよかったと思っているに違いない。
問題は深夜。うちは別部屋で寝てもらっているのだが、落雷のたびケージをがちゃがちゃして大騒ぎになるので、特例として我々のベッドに上げている。
1号2号の間に陣取って丸くなると、じきに震えが止まって寝息をかきだす。それはもうとっても可愛らしく、妻は毎晩「カミナリこないかしらねっ」と楽しそうにしている。人間と一緒に寝る癖をつけすぎると、よそに預けたときペニーのストレスが大きかろうと思って別部屋就寝をしてきたわけだが、ラオスにいるかぎりそれも難しいね。
雷が鳴ったときのペニーの行動はおもしろい。わたししかいなければ足元に寄って来て保護を求めるのだが、ふたり揃っているときは必ず妻を頼っていく。
仕事中だろうかお構いなしに(そりゃ当たり前)、膝に乗せてくれー!
いったん乗ってしまうと、妻が立とうとしても頑として離れることなく頑張るのはなぜ?最後に信頼できるのは2号だと本能が嗅ぎ当てているから?
ちょっと悔しい1号ではあるが、ペニーが妻に甘えるのを見るたびゆるゆると嬉しいのである。
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