Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

謎Tシャツを着た侵入者

ビエンチャン市内のあちこちに住んでいる妻の同僚たちの家で、いろんなドラマが起きている。

Aさんは、夜中になると家の周囲でワンワンとイヌが鳴き騒ぐのを耳にして、いったいどうしたことかと思っていた。

ある早朝、またしても野犬の吠え声に目を覚まして窓を開けてみたところ、なんと住居の敷地内に数頭のイヌが入りこんで走り回っているではないか。どこから入りこんできたのかは一目瞭然で、鉄製のゲートが数十センチにわたって開いていた。

Aさんは表で24時間警備をしているガードマンのところへ飛んで行いき、いったい何が起きたのかと尋ねた。この時点でAさんは、数時間おきに敷地内に入ってきて異状がないかチェックしているガードマンがゲートを閉め忘れ、野犬の侵入を許した可能性を疑っていたが、ガードマンは決してそんなことはないという。

こんなことが何度か続けて起きたところで、Aさんは野犬の侵入のミステリーを解くべく、監視カメラを取り付けた。カメラにはとんでもないシーンを記録していた。それは、ぴったり閉じていたゲートをこじ開ける野犬の姿だった。ゲートの端に食いつき、B四本足で踏ん張ることで、重さ数百キロのゲートがじわじわと開き、20センチほどの隙間ができたところでイヌたちが雪崩をうって侵入していたのだった。

先述のようにガードマンは常駐しているが、周囲の数軒の住宅に目を配り、立ち入りチェックもしているため、ほんの20~30秒ほどで完了するイヌの侵入を食い止めることは難しかったと思う。

これは資料写真

野犬たちの侵入目的は何だったのか。Aさんのメスの飼い犬が、いい季節になっていい匂いを振り撒いていたからというのが最も有力な説になっている。なおゲートには、イヌには届かない高さに留め金を取り付けることで、進入を防ぐことになったという。

Bさんの家には、人間が侵入してきた。ある日の夕方、汚いTシャツをまとった男がBさん宅の敷地に入りこんだところをガードマンが発見。連絡を受けた警察が駆けつけて来はしたのだが、逮捕といった手荒い扱いはしなかった。その代わり、男の親族に連絡をとって男を迎えに来るように依頼し、その晩のうちに引き取ってもらったのだという。

男は重度のアルコール中毒で、度を越して飲むと自分で何をしているのかわからなくなるのだという。今回の住居侵入は物盗りや暴力が目的ではなく、ただ混乱していただけなのだろう。

職場全員にメールが来て、住居周辺でこの人物を見かけた場合は、すぐにガードマンに知らせるか、職場の警備担当に通報するようにというんだが・・・

これほど迫力満点のシャツで来られたら、単なるアル中とわかってはいても心おだやかには過ごせない。悪いけどすぐに通報しちゃうだろうな。

ちなみに「ヘロインブランド」というのは特に実態があるわけではなく、2015年ごろラオスで流行した謎Tシャツらしい。

正月間近というのに何書いてんだろオレと思うところもあるが、ラオスの日常を淡々と綴ってみた。まじ一年が早すぎて困る。

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