Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

アルザスのワイン街道はバエバエ

アルザスは、北上するライン川の左岸にひろがる南北に長い地域で、西側の山脈が冷たい風を防いでくれるおかげでブドウ栽培の適地となり、盛んにワインが作られてきた。

この南北170kmにわたるワイン産地を貫くアルザス・ワイン街道沿いには、中心都市コルマールをはじめとする名産地が並び・・・

という説明文に惹かれて走り始めたのだが、天はわたしたちに味方してくれなかった。

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どこもかしこも深い霧に包まれ、ブドウ畑だってことはわかるんだが、雄大な景色になってない。

これはまた来いっちゅうことやな、ドイツ旅行のときみたいにブドウがぱんぱんに実ったクライマックスの季節に。

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そんなことを言いながら走っていたら、畑の向こうにうっすらと村が見えてきた。

ワイン街道沿いの100あまりの村々のうち、可憐な街並みで知られる Riquewihr リクヴィルにたどり着いた。

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村はずれの駐車場にクルマを置き、ぶらぶら歩きを始める。

平日だというのに、人出がすごい。

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「フランスの最も美しい村」協会に加盟するリクヴィルは、中世の面影をよく残しており、テーマパークかいってほどの街並み。

城壁に囲まれ、何か所かの城門(塔)から出入りする典型的なスタイルだ。

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ワイン産地の村というともっと鄙びた雰囲気を想像していたのだが、ここでは富の蓄積がしっかり行われてきたのに違いない。

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観光客どもを追い出せば、今すぐにでも映画の撮影ができるんじゃないか。

関係ないけどわが家で人気のジャックラッセルテリアを見ると自動的にシャッターを押してしまう。

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アルザスには「アルザス語」をはじめとして、女性の巨大な髪飾り(コワフ)をふくむ独特の文化がある。

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フランス広しといえども、この雰囲気はアルザスだけなので、よき思い出になるブツを手に入れておきたい。

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素朴な陶器など魅力的なものが多かったが、あまり時間がなかったことと、いい季節にまた来る!方針だったことから、ざっと見渡しておいただけ。

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アルザスの伝統料理ベッコフ用の鍋は、日本では1万円近くすることが多いようだが、ここでは5000~6000円という感じ。

街並みを見上げれば、ドイツ風の木組みの壁とドイツ風の看板が目に入ってくる。

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そりゃそうだよね、アルザスは歴史的にドイツ領である時間が長く、アルザス語はドイツ語のいち方言という土地柄で、もしかしたら気質的にはフランス人よりはドイツ人寄りなのかもしれない。

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看板にはワインのやつが多く、しきりに誘ってくるのでちょっとテイスティングをと思ったのだが・・・

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けっこうな代金を払ってしっかり飲む系の感じだったので、次回泊りがけで来たときのためにとっておく。

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リクヴィルを訪ねたのは11月中旬だったが、街にはクリスマス風が吹きまくっており。

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クリスマス用品を売る店が多く、それを目当てにやってくる人が多いらしい。

ほんとガイジンさんってクリスマス好きだよねー。

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あるクリスマスショップに入った妻が、なかなか出て来なかった。

出ようにも出られなかったのだという。

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品揃えはすごかった。土くさいものから垢ぬけたデザインまで、なんでもある。

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テレビ型のやつは意味わからんけど面白い。

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なんて感じで歩いていたら、2階建ての店内をくまなく回らないとレジに到達できないIKEA方式になっており、しかも狭い通路は大渋滞、引き返すわけにもいかず歯を食いしばって並んできたらしい。

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がっちり商売してはりまんなー!

リクヴィルでは表通りだけでなく、路地に入るたび魅力的な横顔を見せてくれた。

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こんなんだったら花を植えたり綺麗に掃除したり、街の美化に気合が入るわな。

静けさのなかにホテルやレストランがあり、こういうのがオトナの楽しみなんであります。

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私たちが歩いたのはリクヴィルのほんの一部にすぎず、再来訪せずには済まされない。

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来年もヨーロッパにいればの話だが。

アルザス・ワイン街道の旅。

(ここでエンディング音楽聞こえてくる)

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フランスのうちでもかなり独特な地域で、村々は多様な魅力にあふれているから、時間をかけて堪能したいと思っている。

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