君たちは日本の恥を振りまいていた。
12月13日(月)の晩、デュッセルドルフ「そば庵」で閉店時間まで騒いでいた5人組、君たちのことだよ。
9月に訪ねたデュッセルドルフにまた来たのは、優れた日本食を求めてのこと。
「日本にいてもこれだけの蕎麦には・・・」なかなかお目にかかれないやつを食すため、そば庵に入った。
切れよく揚がった天ぷらの味わいに水を差したのは、騒々しい日本人だった。
蕎麦を食いに来たというよりは、豊富な小料理を目当てに「飲みにきた」様子で、すでにかなり出来上がっていた。
酒が入るにつれ大声になるのは自然なことだが、オミクロンが大暴れするドイツにあって、ノーマスク5人組が文字どおり唾を飛ばす勢いで議論しワハハハハハと爆笑する姿は尋常な社会人の感覚とは思えなかった。
日本食の店だから治外法権だとでも思っているのだろうか。
周囲のドイツ人客は時おり5人組のほうに目を走らせながら、小さく肩をすくめたり溜息をついたりしていた。
ことのほかルール順守を重んじるドイツ人の目に、5人組はどのように映っていたのか。
オレはその日5人でそば庵にいたが、ただ談笑していただけ。騒いだのは他の連中だろう。
そういうひとがいたときのために補足しておくと、5人の男たちの会話には、
菅原文太
バンカー(ゴルフのことか)
テルモ
ナ○○さん ス○○さん ア○○さん(←うろ覚え)
といった単語が登場していたが、これは君たちの会話じゃないか?
当方、べつに聞き耳を立てていたわけではなく、君たちの大音量が狭い店内にわんわんと響いていただけのこと。
5人組の諸君よ。君たちはいい歳したエリート(?)駐在員でありながら、食事を共にする相手や、他のお客さんや、フロアスタッフを無用なリスクにさらしていることが理解できなかったのか?
常識を守れないのなら、街をうろうろするなと申し上げておきたい。
中年日本人男たちが巻き起こす喧騒にうんざりしながらも、わたしたちは静かにビールを楽しんだ。写真右はベルギーで日本人が作っている「初陣(ういじん)」というビールで、さらりとした味わいが日本食にとても合っていた。
蕎麦のチョイスは相変わらず芸がなく、いっつもざる党のわたしはざるとろろ蕎麦。
妻は前回と同じく梅おろし蕎麦という工夫のなさ。
だけどウマいもんはウマいんだ。
そのうち店はラストオーダーとなり、閉店まで余裕で居座りそうな5人組から逃れるべく、わたしたちは早々に退去した。
ドイツのみなさん、わかってくれてるとは思うけど、日本人が全員こうってわけじゃないからね。今日はごめんね・・・
そう背中で訴えながら。
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