ベルギー最古といわれる街へ行ってきた。
2000年ほど前、ケルト民族の居住地域にローマ軍が押し寄せ、すったもんだの末に占領して建設したトンゲレンは、ブリュッセルから1時間ほど。
市内には「ローマの壁」が残っており、当然お参りに行くべきところ、わたしたちがクルマを降りるなり向かったのは骨董市だった。
アンティーク・マーケットといったほうがお洒落かね。
日曜の朝、ここトンゲレンには300軒をこえる業者が集まり、ベネルクス最大といわれる市を開く。
アンティークというよりは不用品ぽいものもあって一部は蚤の市的だけど、大半はそれなりに価値あるもののように見えた。
シャンデリア専門店なんて、ほんとヨーロッパ的。古くてよいものは結構な値段がついてるのだろう。
こういう皿は何に使うにせよ1枚あってもいい。
キーホルダーなんかの置き場にしたら叱られるかな?
理由がよくわからないんだけど、わたしは炭を入れて温めるアイロンに妙に惹かれるところがあって、いつも目が止まる。実家の土蔵にも江戸時代のそういうやつがあるからか。
革製の旅行鞄にスーツケースとしての実用性はないが、こうして積み上げてあるのを見ると、このまま買って行って部屋や玄関でインスタレーションアート(笑)したくなる。
旅先で撮った写真とか添えてね。
多少は現実的なのが蓄音機。実演中だった。
こんなのにハマって古いレコード盤を集めはじめようもんなら「巨匠ハイフェッツが戦前に録音したツィゴイネルワイゼンだぜ5万円したわイヒヒ・・・」とかえらいことになりそう。
本の神様に申し訳ないが、こういうのはインテリアとして結構でありますね。
クリスマス飾り。
骨董品ではないが、なかなかいい味出してる。
ログキャビンに住むんだったら、こういうインテリアは是非欲しい。
小生の幼稚園ころの装備はこんな感じで、最初に履いたスキー板は、裏に金属製のエッジがついてなかった。
アメリカ人親子は、橇(そり)をふたつもお買い上げになっていた。
プラスチック製よか本格的でいいよね。いい思い出になりますように。
今どきリアル毛皮コートを買うひとがいるのかどうか。
ベルギーにはロシア系のひとが多いからそっちに需要あるかなとかステレオタイプはよくないな。
わたしたちがトンゲレンへ来たのは、骨董の家具に目を馴らしておこうと思ったから。
いろいろ見て、自分たちの好みを確認しながら値段の感覚をつかんでおきたい。もちろん、いいものがあったら買うかもしれない。
これは日本の行李(こうり)みたいなもの?堅牢な佇まいが魅力的で、天板ガラスをつけたら渋いローテーブルになりそう。
骨董こっとうしていない普通の家具もアリだと思っている。
小キズを修理して塗装しなおしたら、いい感じになりそう。
ところでトンゲレンには、日曜のマーケットを待つまでもなく、数えきれないほどの骨董品店がある。
この通りだけでも何十軒という感じ。人口3万の街だってのにね。こうなった理由について調べていないが、まさかローマ時代からの伝統とかいわないだろな。
ふつう店内は撮影禁止なので、写真一枚だけ。
こんな立派な家具が数百ユーロだったりするのを見た妻が口あんぐりしているところ。
そういうわけでアンティーク探すならトンゲレンへ!という実情が確認できたので、いずれまたゆっくり訪ねてみたいと思っている。
日曜マーケットのほうは朝7時から開いているが、やはり良いものはすぐに売れてしまうようで、そこを狙うのなら6時までには家を出なければならない。
そういう方面で勤勉だったためしがない夫婦なので、ガシガシ攻めることはないと思うが、トンゲレンに希望が感じられることは確かだと思う。
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