この世に生を受けて六十有余年、からだにキノコが生えたのは初めてのこと。
いやキノコじゃないな。順序だてて行こう（皮膚疾患の話題が苦手な方はパスしてね）。
今回わたしに害を及ぼしたのは真菌。キノコやカビ、一部の酵母などの生物。だからキノコが生えたとふざけてみたわけだが、そうじゃなくて真菌がからだの組織内に侵入して異常に増殖する真菌症にかかったといえば一気にオッカナクなるよな？キノコ生えた感あるよな？
どうやらわたしは真菌のうち白癬菌にやられたらしい。肘の内側などが赤くただれ、痒いのなんのって。最初は汗疹（あせも）かと思って子供用の治療薬を塗っていたんだけどまったく好転せず、妻の職場の医務室に写真を送って問い合わせたら、キノコ白癬菌だろうという話に。
必要な薬の種類を教えられ、さっそく近所のドラッグストアへ行ったところ、なんと英語の通じる薬剤師さんがいて大いに助かった（ラオスなのにという意味じゃない。日本にもあまりないよね、そういう薬局）。
患部に塗る軟膏にくわえ、抗生物質などの錠剤を服用。まる２日たったあたりで目に見えて効果が出てきた。
白癬ってのは水虫やたむしのことで、そんなのに罹るのは特殊な環境に住んでいるひとみたいに思っていたのが、自分がそうなっちゃった。生活環境のほか、免疫力の低下など理由はいろいろあるだろう。ひとまず薬が効き、夜中に目覚めて掻きむしるなんてことがなくなっただけでも有難い。
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