Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

ぜったい見たことない?!こんなクレート

いよいよ搭乗が迫ってきたフライト。最初の経由地はドーハなんだけど、つい数日前、おなじ中東産油国の空港に到着した旅客機の貨物室でとんでもないことが起きた。積載されていたクレートから子熊が脱走し、貨物室をうろついていたというのだ。幸いにして人的な被害はなく、駆けつけた専門家により子熊は捕獲されたという。

なぜ子熊か。中東産油国のお金持ちの間では、普通のひとにはなかなか飼えない動物の所持が流行しており、今回の子熊もそうしたニーズに乗って輸入されたものだったらしい。高級車の助手席にチーターとか座らせて見せびらかしぃな世界だからね。

今回、ドーハ空港でのわたしたちのトランジットは3時間。そのあいだペニーは航空会社のスタッフにトイレと水の補給をしてもらうことになっているわけだが、子熊事件の影響はあるのかないのか。

「動物の扱いについては乗客の安全を最優先することとし、事故を未然に防止するためクレートにはタッチしない」なんてことになってたらえらいこっちゃ。ドーハまで十数時間を飛んできてトイレが限界に近くなっているはずのペニーさん、かなり困る。逆に、今こそペット輸送における顧客満足度を上げるチャンス!と意気込んで世話してくれるんだったら大歓迎。

子熊事件とは無関係に、一般的な知恵として妻が仕込んできたアドバイスをもとに、ペニーのクレートにアジビラじゃなくスタッフへの挨拶文を貼りつけてみた。

3枚の写真をあしらい、見たひとが「かわいい~❤」となってくれたらいいなあ。

ペニーの問題は知らないひとに吠えやすいことで、最近かなり改善してきたとはいえ、特殊な環境下で航空会社スタッフにそうそういい顔はしないだろう。トイレに連れ出そうとしてギャン吠えされたら「怖っ、やめとこ」となるのが人情。そういうリスクを少しでも減らすため、「吠えてもオヤツで釣ったら大人しくなるヨ!」と自己紹介している。

効き目に半信半疑なところはあるが、百戦錬磨のワンコ連れ転勤族から強く勧められたものなので、祈りを込めて作ってみた。ドーハで与えてほしいエサと魅惑のオヤツも装備し、陸上自衛隊レンジャー部隊みたい?知らんけど。

以上、たいていの方が目にしたことのない実戦用クレート(笑)のご紹介。

さてどうなることやら。

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