以下は、Airbnb のホストだけに表示される画面。

「度重なる案内にもかかわらず宿泊税の支払いに応じなかった」ため、このゲストは他のホストにおすすめしないとわたしは評価した。これはゲスト自身や他のホストの目に触れるわけではなく、Airbnb のサーバーに記録として蓄積されていく。悪い記録が積み重なった場合、なにが起きるのかは知らない。
このゲストは、ホストにとってたいへん世話の焼ける方だった。
予約成立後、
・事前のオンライン宿帳記入
・希望する部屋割りと寝具
・宿泊税の支払い
などの連絡のため、Airbnb アプリのチャットでさまざまなメッセージを送っているが、この方はついに既読がつかぬままチェックイン日を迎えてしまった。
宿帳記入や宿泊税は法で定められているものであり、ちゃんと済ませていただく必要があるのだが、滞在中にお願いしてもまったく反応がない。
催促がしつこい感じになっては嫌な気がするだろうと、ずいぶん気をつかいながらメッセージを投げてきたが、そういうのってめちゃ手間がかかってしんどい。
そのうえこのゲストは、時間外の荷物の預かりなどについてずいぶんイレギュラーな要求をしてこられ、いろいろ調整してお知らせしても無しのつぶてだったりして(結果的に無駄な手配だったし)、正直イラッとさせられるところがあった。
これだけでもわたし個人としては二度目の利用をご遠慮いただきたいゲストだが、とどめの一発が宿泊税800円の踏み倒しだった。
たった800円。しかもワンクリックで支払いができるというのに、どうしてもやっていただけない。滞在中からチェックアウト後8日がたつまで5回にわたって催促しても、そもそも既読がつかない。
ついにこの件は Airbnb サポートに対応してもらうことになった。
とはいえ Airbnb もチャットやメールでコンタクトするしかなく、案の定既読がつくことはなく、テッテーテキに無視されていた。
たった800円の税金が払えないわけはないと信じるが、このゲストは連絡とか約束とかルールといった社会的な営みから完全に解き放たれたフリーな精神の持ち主なのかもしれない。
わたしとしては、この宿泊がなかったことにして高山市への納入をパスするか(もちろん違法行為でしゅ)、そうでなければ自腹を切って納入(これも法の趣旨からして正しくない)するかしかなく、たいへん後味の悪い結果に・・・
と思っていたら、Airbnb から「今回は特例として弊社が負担いたします」といって800円を送金してくれた。
ホストには階級があり、高レビューの施設の運営者は「スーパーホスト」なんつって物件の表示順位が高かったりといった特典があるのだが、そういうのが影響したのかもしれないね。
さて、800円を踏み倒したこのゲストは逃げ得だったのか?
そんなことはないと思う。まず、Airbnb はこのゲストに「厳重注意」を伝えたといっており、野球でいえばワンスストライクって感じ?そのメッセージをゲストが読んでいなくても、通信簿には×印がつけられているはず。
加えてわたしが書くレビューには税金踏み倒しの件が明記され、厳しい評価をすることになる。これは事実だからしょうがない。
ただし、レビューはすぐには書かなかった。このゲストには税金踏み倒しの意図はなく、ただ重症のオンラインコミュ障(既読つかん症候群)なのかもしれない。
悪意でないのなら、レビューはそこまで厳しくしなくても・・・
という仏心(笑)がわたしにもある。
だからこのゲストに対しては、Airbnb が補償を申し出てくれたあともチャットや SMS メッセージを送り続け、しかるべき事情説明を受けられれば許しちゃう気でいたんだよね。
ただしレビューの発行期限はチェックアウトから2週間で、それまでに解決しなければ厳しい評価を公開するほかない。個人的には気持ちのよいものではないが、他のホストを守るためには必要なこと。
そして・・・
依然として既読がつかぬまま2週間が過ぎ、SMSも読んでもらえたかどうかわからず、わたしは仕方なくレビューを送信した。踏み倒しの件を明記し、冒頭のごとく「他のホストにはおすすめできない」という報告も行った。
たった800円のことでこんな面倒に巻き込まれ、実に気分が悪い。腹立ちというよりは脱力。

言っておくが、わたしはよほどのことがない限り厳しいレビューは書かない。いろんな文化のひとたちが集まればいろんなことが起きるわけで、日本人目線でキツイこと言っていても始まらない。そして何より、この広い世界のなかから日本を選んで来てくれたことを有難く感じているから。今回は滅多にない特殊事例です。
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