民泊を開業に漕ぎつけるまでの作業は、役所の許可取り&宿のハード・ソフト整備という自己完結的な作業だったわけだが、開業後の今はお客さんを相手にする、いわば社会的な作業が中心。これにより世間の広さみたいなものを痛感している。
ある中国の方はこう尋ねてこられた。
◆宿泊料は一棟まるごとの料金のようだが、予約画面で見ると、6人の料金は2人よりかなり高い。宿泊料は人数と関係があるのか?
airbnb を触ったことのあるひとはご存じかと思うが、予約画面では宿泊者数に応じた料金を簡単に確認することができる。
うちの場合、基本料金で2名まで利用でき、3人目からは7000円ずつ追加される標準的な仕組みだが、過去に airbnb 利用実績のあるこの方がそのことを理解していないのはちょっと不思議。仮に理解不足があったとしても、予約画面をちょっといじればすぐにわかることなのにと首をかしげる。問い合わせは以下のように続いた。
◆(宿泊料が人数と関係あるとして)予約する人数と実際に泊まる人数が一致しないということはあるのか?
オンライン翻訳を通しているせいか、意図が読み取りにくい。5名で予約したら5名で泊まるのが普通だと思うんだが、このひとは何を考えているのだろう。
よくわからないなかでふと思い出すのは、某国からのゲストに宿泊者数をごまかされたという被害報告が全国の民泊から寄せられている件。予約は3名なのに、実際には5名で泊まるという詐欺的な行為。うちのような「無人チェックイン」をする施設がターゲットになる。
法令により設置が定められた防犯カメラが(玄関の外に)あり、入館した人数を数えることはできる。だが宿泊者数を確認すべくゲストに連絡しても、「2名は別の宿に泊まっている友達で、ボクらの荷物運びを手伝ってくれただけ」みたいな説明をするし、施設内部にはカメラがないので、実際の様子を確認することは大変むずかしい。
今回頂戴した問合せは、料金の仕組みについて思い切りボタンを掛け違えたせいで不思議な内容になってしまったのかもしれないが、なんか変な感じだよね。探りを入れられているような。
とりあえずこちらからは、予約と宿泊の人数が一致する必要があると回答。それから3日経っても返事がないのは、「審査」に落ちたかせいかもしれない。
こんな感じで人間くさいコミュニケーションが飛び交う民泊の舞台裏である。
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