まだ小さなマンゴーの実が日に5個も6個も落ちてくるので、悲しみの気持ちを込めて墓標を立ててみた。
こんなにロスしたらとご心配いただいているかもしれないが、巨大なマンゴーツリーを見上げれば100個やそこらの実は確認できるので、まあ大丈夫だろう。だが採りごろはいつ来るのだろう。
その時が来たら木登りして採るからと笑ってくれた庭師Tさんのお爺ちゃんが亡くなって2週間がたつ。先週、葬式が終わって出勤してきたTさんの顔を見て「?」となったのは、ちょっと別人のような気がしたからだった。つばの広い作業用の帽子をかぶっていて顔がはっきり見えないのだが、なんか変だった。
しばらくして気づいた。彼は髪を切って坊主頭になっただけでなく、眉を剃っていた。思い出したのは、路上で見かける坊さんたちのことだった。かれらは頭を丸めるだけでなく、眉を剃ることが通例。一般人であっても、身内が亡くなったときはお坊さん同様の姿になることで喪に服しているのだろう。
このことについて妻に尋ねたところ、ある職場のラオス人スタッフ(男性)は、家族が亡くなってから3ヶ月のあいだ服喪の行為があり「なかなかたいへん」と語っていたそう。信仰心が篤いからねえ。
坊さんのような姿になるだけでなく、お爺ちゃんの死がほんとうにこたえた様子のTさんだったが、最近少しいいことがあったようだ。かなりボロかった SUZUKI のバイクが、割と新しい HONDA に代わっていた。
買い替えたの?と尋ねたら、イエス!と嬉しそう。そこそこ程度のいい中古バイクは1000ドルくらいするから、一般のラオス人にとってたいへん高価な買い物。Tさん、がんばってお金貯めたんだね。
するってえとあのとき替えてもらったタイヤは・・・
出資はムダだったのかと思いかけたが、いやそうじゃない、タイヤが新しいぶん SUZUKI の下取り価格が上がってTさん助かったのだろうと思うことにした。
そういうわけで今日もビエンチャンのストリートを眉のないライダーが颯爽と駆け抜けているわけで。
ご安全に。
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