Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

馬鹿どもに振り回される2025年

新年早々こんなことを書くのは気の滅入る話だが、2025年がトランプの年になることは間違いないから、せめて心の準備だけはしておきたい。

下司トラが最初に政権をとったとき、トランプから指名されて中米某国に米国大使として着任した女性(M氏)がいた。ご存じのようにアメリカの大使は2種類いて、ひとつは国務省に勤めて外交官としての実績をつちかったうえで大使にまでのぼったひと。もうひとつは大統領と親しい人間が大使の椅子をプレゼントされる「政治任用」と呼ばれるパターン。

政治任用による大使は、新大統領の政治活動を長年にわたり支えてきたひとのほか、大統領選で大口寄付をしたお金持ちもいる。ご想像のとおり、そういう大使が発展途上国へ行くケースはまずゼロといってよく、パリやらロンドンやら美しい都で華麗なるご活躍をなさる。

そうはいっても「おいしい赴任先」は世界にそうあるものではなく、新大統領への貢献度においてコモノであるM氏は、発展途上国の大使に据えられた。たしか彼女は、南部のどこかの州の共和党団体で活躍したひとで、国際情勢やら外交やらの素養はゼロに近かった。

個々人の性能はともかく、大使というのは国家の最高権力者たる大統領の代理として赴任するものであり、形式上は大統領と同等の扱いを受ける。たとえば大使が家来どものオフィスに足を踏み入れるなり、全員がザッと立ち上がって直立不動・・・という慣例は冗談かと思われるかもしれないが、本当の話。

ちなみにアメリカの大使経験者は死ぬまで「アンバサダー〇〇」という称号で呼ばれる。引退した大統領が「プレジデント・オバマ」と呼ばれるのと同じく、たいへんな栄誉なのである。

さて、共和党活動家だったアンバサダーMが赴任した3年後、トランプは選挙に負けた。政治任用の大使であれば100%交代することは外交界隈の常識であるが、彼女は一味ちがった。

「あたしのような最高の大使は続投に決まってるわよ。あと3年、いやいや4年は続けるよう指示があるはずだわ」と言ってはばかることなく、周囲を呆れさせた。

バイデンは就任するなり政治任用大使の全員を罷免。その知らせはアンバサダーMのもとにも届けられ、彼女は茫然自失におちいった。

大使は重い存在だから、新政権の価値観に合わない場合は即刻外す必要があり、罷免されたら2~3日のうちに任地を離れる必要がある。ところが続投を信じる彼女は引越しの準備などなにひとつしておらず、その後はちょっとした修羅場を演じたらしい。

下司トラの息のかかった連中はこういうレベルの人物が多い。買春と違法薬物のために数万ドルを費やしていたことが判明し司法長官の椅子を棒に振ったゲーツ議員なんてものそのひとり。

なぜか似たような顔をしている下司野郎たち

トランプは知能も教養も欠いた馬鹿であり、そのアタマから出てくる政策はせいぜい不動産業者としての悪知恵にとどまるが、権力の匂いに引き寄せられてトランプ周辺に集まってくる連中は、それぞれの専門分野(笑)においてとんでもない悪知恵をトランプに授けるだろう。そして2025年は災厄の年になる。

移民の阻止には高い壁を!貿易赤字の阻止にも高い壁を!と関税の大幅アップを唱える下司トラだが、これはまちがいなく物価高を招き、下司のでたらめを信じて投票した清く貧しいアメリカ国民の家計を直撃するだろう。

中国をはじめとする世界の国々は、アメリカの高関税への報復措置として関税を上げざるをえず、さらにアメリカがWTOから脱退しようものなら、世界の貿易秩序はぐだぐだになり、今はまだ誰も予測していない大規模な騒擾が発生・・・

って話は以前にも書いたからこのぐらいにしておくが、みなさんご承知のように日本はこの件について無縁ではいられないどころか、戦後最悪の難題を抱え込むことになっても不思議ではない。ってほどカクゴしておけばショックもすくなかろうという話。

部屋の模様替えの結果、以前より快適なポジションを得たペニーさん。

こんなふうに暮らしたいものです。

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