Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

背骨折ったことあります?

日本では「受験生を狙う痴漢」なる奇怪な存在がニュースをにぎわせている。遅刻のできない受験生は被害に遭っても届け出ないから「センター試験の日が狙い目」というそそのかしがネット上を飛び交い、地下鉄会社などが警戒を強めているというんだが、日本も落ちるところまで落ちたのかと溜息しか出てこない。

それはさておき、あなた背骨を折ったことありますか?わたしはあります。学生時代のバイトで運送関係の仕事をしていたとき、パワーゲートと呼ばれるトラックの荷物昇降機からでかい荷物が落ちてきた。古びたパワーゲートが荷物の重量を支えきれず、傾いたからだ。

パワーゲート

落ちてきたのは荷物満載のカゴ台車で、重さ100kgほどあったと思う。下にいてそれを受け取るはずだったわたしは、こちらに向かって滑り落ちてくる台車をなんとか止めようとして踏ん張ったが、奮戦むなしく下敷きに。
周囲のひとたちが急いで台車を取り除いてくれたが、わたしは背中に鋭い痛みを感じて立ち上がれない。抱きかかえるようにして引き起こされ、近所にあった病院に担ぎ込まれた。レントゲン撮影した院長先生、「骨折だね。ハイ入院」となってベッドに安置された。

背骨が折れたと聞かされててびびりまくったが、ぽっきりいっちゃう普通の骨折とは違い、腰椎がヒビ割れる腰椎圧迫骨折のうちでも軽傷のやつで、しばらく寝ていれば治るし、後遺症の心配もないと説明されてひと安心。

だが痛みは辛かった。うんうん唸っていたら看護師さんがやってきて「それじゃ夜眠れないでしょ?ザヤク出してもらったから」といった渡されたのは、鉄砲玉のようなかたちをして表面がねっとりとした奇妙な物体。

ザヤクって・・・?

世間知らずのわたしに看護師さんは優しく座薬について説明してくれたうえ、それじゃ入れてあげますね?それとも自分でやる?とお尋ねになったので、自分でやります!と即答したものの、勝手がわからず試行錯誤するうちお尻をべとべとにしてしまった。

その病院は銀座四丁目の木挽町(こびきちょう)病院といい、場所がら歌舞伎役者が担ぎ込まれたこともあると聞いた気がする。ビルこそ古びているものの、医師看護師ともに気さくで居心地がよく、妙に安らいだ入院生活となったが、わたしは3日ほどで逃げ出した。たしか期末試験が目前に迫っていたからだと思うが、思えば無謀なことをしたものだ。

試験ってコワイよね。そうやって人生を決めていく。

センター試験の受験生を守るため、鉄道会社は女子受験生専用車両を設定したらどうだろう。乗車率の低い週末だから、全体への影響も少ないのでは。

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