Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

ペニーさん、ぶるぶる

妻を迎えに行く前に鍋ものの準備をしておいたのだが・・・

ペニーが急にそわそわしてまとわりついて来たと思ったら、ぶるぶると震えている。

どしたの?家具の下にトッケイでもいてビビったか?

そうではなくてペニーさん、まだ人間の耳には聞こえてこない遠い雷に反応していたらしい。

そのあとゴロゴロ、ガラガラ、ザァーッときて、ペニーが本格的に震えだしたので抱きしめていたら、ストンと停電した。停電じたいは珍しくないが、落雷で施設が破壊されたとなれば復旧に時間がかかる。ちょっと嫌な予感がした。

突風が収まって雨だけになったのでクルマで出発。ふだんはお留守番してもらうペニーだが、震えているから連れて出かけ、無事に妻と帰宅。帰路、家まで10分ちょっとのあいだ、ところによっては電気が来ているらしい地区もあったが、うちのほうは真っ暗。湿気がどんどん上がっている家に入り、懐中電灯やロウソクを灯す。

暗いだけだったらロマンチックだが、蒸し蒸しするのハンターイ。

鍋はイワタニのガスコンロで停電中でも使えるものの、冷房なしでは罰ゲーム。

「今日のは長引きそうだよねえ・・・」

しかたなくポッキーで空腹をごまかしながら電力の復活を待つ。

10年ほど前のことだったか、バージニア大停電ってのがあり、電気のある町までクルマを飛ばし、タコベルで飯を食ったりケータイを充電したことがある。そんな非日常を楽しむ気持ちが少しだけあったが、5時間12時間24時間と続く停電に追い詰められ、仕方なくワシントンDCのホテルに投宿し、足元見まくりぼったくり料金に目を剥いたとき、これは冗談ではないのだと思い知った。あのとき地域によっては1週間電気が来なかったといい、その間ぼったくりホテルに泊まってたら、すってんてんになっていたことだろう。

ビエンチャンの停電は2時間ちょっとで終わった。鍋の準備に立とうとする妻を制止したのはペニーだった。

お腹の上から動かない。雷はとっくの昔に終わっていたが、恐怖モードがなかなか解けなかったらしい。

「この状態であたし、動けますかぁ~😂」

と嬉しそうな妻。夕食の準備は90%してあったので、ちゃっちゃと食器やらビールやら出してきてゴハンにしましたけどね。ペニーは鶏肉をもらって嬉しそうでした。

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