Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

羽田へのフライトが・・・

結論からいうとテキサス州ダラスから羽田への便に乗れなかった。

妻が鬼検索で見つけてきたその便は、翌日も翌々日も満員御礼で乗り換えがきかず、ダラス経由の東京行きは幻に。

発端は、ワシントンDC発ダラス行きのアメリカン航空がキャンセルされたことだった。

この便を選ぶにあたっては、悩みがあった。羽田行きの前夜にダラスに着くか、同日朝に着くかという選択肢。アメリカン航空によれば、前夜に着く便は悪天候によるキャンセルが起きやすく、その時点で翌朝に振り替えようと思ってもどっくに満席というリスクが高い。

一方で朝に飛ぶ便は悪天候の影響を受けにくいので安全(だがひとたびキャンセルになれば羽田行きを逃す可能性はモノスゴク高い)。

悩んだ末、わたしたちは朝のダラス行きを選び、その便はキャンセルになった。

それを知らされたのは前日夕方で、もちろんすぐにアメリカンに電話、ダラス行きの別便を探した。朝の便は同じようにキャンセルされたり、羽田への乗り継ぎに間に合わないものばかりで、今夜のうちに飛ぶ選択肢しかなかった。

ところでアメリカン航空の電話応対はなかなかヒドかったぞ。羽田行きを逃せば旅程が最低でも3日遅れになることを必死の思いで伝えても、それに共感する心がないのか、どう手配すればいいのかわからないのか、頓珍漢なやりとりが続き、妻は脳血管が切れそうになっていた(わたしは相変わらず無言の応援団するしかなく)

アメリカンとばかり交渉していても埒が明かないと考えた妻は、電話しながら別のスマホでフライト検索アプリを開き、格安航空のワシントン-ダラス便がひとつだけあることを突き止め、その会社のサイトへ行って会員登録、予約画面に進んでふたり分のデータを打ち込み、あとは購入ボタンを押すだけのところまで準備を進めていた。

だが問題大あり。この会社はアメリカンとは提携しておらず、フライトの振り替えがなく自腹購入(700ドル≒11万円)になるだけでなく、手荷物の追加料金がすごい、羽田行きへの接続に責任を持ってないなど、いろいろヤバイ。

翌朝ではなく、今夜のうちにダラスに移動する策も同時に考えていた。アメリカン航空に空席のある便がひとつだけあった。だがその出発はわずか1時間後で、ただちにホテルを出発して空港に向かっても間に合わない。ところが電話でさんざん交渉しているうちに、その便が3時間ディレイとなったことが判明。

だったら楽勝じゃん?

そうはならなかった。出発する空港はDCではなく、北へ1時間ちかくクルマを飛ばすボルチモア。時間の余裕はなかった。ただちに荷物をまとめ、ウーバーを呼んでボルチモアへ向かうが、ハイウエイの事故ひとつでOUTになるから気が気じゃない。

それだけではない。悪天候により3時間もディレイになった便が、無事に飛べる可能性はどれほどか。そのことは最初から気になっていたが、唯一の選択肢を捨てるわけにもいかず、このボルチモア-ダラス便に賭けたわけだ。

ボルチモア空港ではギリギリセーフでチェックイン。ほぉっと安堵の息をつき、セキュリティチェックを通過した直後だった。ダラス行きがキャンセルされた。ダラスにたどり着く唯一のフライトが消え、この時点でダレス-羽田便には乗れないことが決定。

とにかく大急ぎで搭乗ゲートに向かったが、すでに長蛇の列。

最後尾に並ぶと同時にアメリカンに電話。切羽詰まった状況をイチから説明し、

1)今夜であろうと明朝であろうと、どこ経由であろうと、ダラスに着く方法は本当にないのか

2)ダラス行きが無理なら、他空港発の羽田行きに振り替え、そこへの接続便を見つけてほしい

と要請するのだが、出てくるのはボルチモア → ボストン → シカゴ → ロサンゼルス → 羽田みたいな高リスク罰ゲームプランしか出てこない。そればかりか途中でめんどくさくなったらしく突然電話を切ったオペレーターもいた。

ようやくアメリカンのカウンターにたどりつき、電話よりは気持ちの伝わりやすい対面で交渉を開始。だが結果は出なかった。特に痛かったのは、羽田への便を別ルートに振り替える場合、エコノミーシートだったらアメリカン航空の手で変更できるが、ビジネスクラス以上についてはその権限がなく、アメリカンが加入しているワンワールドに電話するしかなかったこと。

もちろん電話しましたよ。その結果、ボルチモアからDCにもどり、翌朝DC発シカゴ、シカゴ発羽田へと乗り継ぐことになりました。

ただし経由地シカゴで1泊してからの羽田行きなので、旅のスケジュールは1日遅れることになる。ボルチモアからDCに戻る車中、1日遅れで済んだことを喜ぶべきか、さらなるディレイやキャンセルに泣かされる旅が続くのか、疲労により痺れたアタマで考えていた。

日本ではわたしたちにとって非常に重要なイベントを控えて、1日遅れというだけでもリスケジューリングが大変。これ以上のゴタゴタはご勘弁くださいアメリカン・・・

というわけで、いまDCの空港でシカゴ行きを待ってるんだが、すでに2時間遅れ。外は雨、黒雲低く不穏な空気。

だんだんきな臭くなってきました。続きはまた。

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