Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

地獄の黒液

寝室のエアコンが深夜にガゲゲゲギイイイッと異音を発するようになった。そのたび目が覚めるし、故障が原因で火事にでもなったら洒落にならんので、電気屋さんに来てもらった。

親方が「で、なに?」みたいな感じだったので仕方なく「ガゲゲゲ・・・」と症状を伝えたら、実際にはわかっていた様子で、

「ほならクリーニングしますわ」

すぐに作業が始まった。

うちの安っぽいのと比べたら3倍くらい強そうなクリーナーでじゃあああっと水を吹きかけると、汚れが漏斗状のカバーを通って落ちて行く。えっぐい写真なので小さくしておくが、地獄の黒液がどんどん溜まっていく。

軽く20年くらいは手入れされてなかった?てか設置以来はじめてぶり?というほど豪快な汚れ。

この日、地獄の黒液の次に興味深かったのは、親方にくっついてきた兄ちゃんだった。

親方がエアコンをばらし始めると、兄ちゃんは浴室に消えてクリーナーの準備に取りかかった(水タンクを満たしたりとか)のだが、それが終わってからはなーんもせず、親方がネジを緩めたり細かい部品を外したり漏斗カバーを取り付けたりするのをただ眺めている。

こういう現場に始めて来たわけでもなさそうで、作業の段取りは理解しているはずなんだが、親方が外した部品を受け取るとか、カバーが落ちてこないように支えるとか、そういう気働きはひとつも見られない。

これが日本だったら「ぼーっとしてんじゃねえ!」と叱られそうだが、ラオス人は全体に穏やかで、声を荒げることなんてまず無いから、育つのに時間がかかる?ぱっぱと口もからだも動かす働き者の女性たちと比べてラオス男性は・・・という主観がわたしのなかでは固まりつつある。

地獄の黒液のあとエアコンがどうなったかというと、ガゲゲゲが止まって静かになった。効きがよくなったかどうかはちょっと判別がつかないが、とにかく騒音や火災の不安がなくなってよかった。

他に5基あるエアコンは、どれをクリーニングしても黒液どばどばに違いないが、異音が出てからでないと修理費自己負担(←わがまま扱いってやつ)なので、むずむずしながら使っている。今週は最高気温39℃まで行くらしい。

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