Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

初コンタクト失敗

ビエンチャンでは「日本国民からの贈り物」と書かれたマイクロバスをよく見かける。主に市バスとして走っているらしい。

From the People of Japan バス

日本のラオス支援には歴史があり、大型バスのほか各種のインフラの整備に力を貸しているもよう。農工業への貢献も大きいのだろう。
わたしにできることはチビチビとした寄付のほか、路上のわんこの手助けってことで、ペニーの特別食を買いに行ったペット用品店の前でドッグフードをプレゼント。

この子の食事はペット用品店のひとがだいたい面倒を見ていると聞いて一安心。ラオスは野犬といっても町内のひとたちに緩やかに飼われていることが多く、逆に首輪をつけた子が野犬と一緒になって駆け回っていることも普通。

「だからヨカッタネー」とは言ってられない子がうちの近所にいる。

道路の真ん中でへたばっているわけではない。

前脚しか使えないのだ。

交通事故にでも遭ったのか、麻痺した後肢を引きずっている。急いでクルマを停め、エサと水を持って近づいたら、にわかに表情を変え、必死に逃げていく。エサがよく見えるように低く構え、そっと距離を詰めようとすると、「ぐえっ、ぐえっ」という鳴き声とも喘ぎともつかない声を発しながらスピードを上げ、道路を渡って行こうとする。

行き交うバイクやクルマに接触してはいけないので、方針を変え、一定の距離を保ちながらついていく。それだけでも大変なプレッシャーになっているはずで申し訳ないが、ほんの少しでいいから関係をつくっておきたい。

30メートルほど進み、大きな屋敷の門の陰に入ったところでストップ。こちらの姿に慣れてもらえるよう、道の反対側に立つ。

しばらくしてゆっくり近づこうとすると「ぐえっ、ぐえっ」と身がまえるから引き返すを3回繰り返し、これ以上は無理と判断。周辺にドッグフードを撒いて退散した。

最初は甘い見通しをもっていて、すぐにこちらの意図を理解してもらえると高をくくっていたのだが、とんでもなく甘かった。この子は人間からいじめられているのか、警戒心がとんでもなく強い。ひどい負担をかけてしまった。今後は時間をかけて慣れてもらい、少しは信頼されるようになり、エサくらいは分かち合えればと思っている。

先進国だったらレスキューして車椅子をあてがい、やさしい飼い主さんを見つけて幸せに暮らしてもらうことも可能だが、ここでは難しいだろうなあ。この子はどこまで生きられるのか。

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