Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

「霧の村」とか探してみるか

早朝のビエンチャン空港で我慢大会。

発着便が少なくいつも閑散としている空港なので、国際線でも2時間前に行けばじゅうぶんなんだけどさ、7時台とかのフライトの場合、そんなに早く行くと航空会社のチェックインはできるんだが、セキュリティチェックが稼働しておらず、延々と待たされることがわかった。

行列すること1時間、ようやくセキュリティチェックが始まり「だったらフライト1時間前でよかったじゃん」とぼやきながら搭乗ゲートに進む。

ビエンチャン空港(ワットタイ国際空港)の設備にはひとつの特徴があり、日本人であればそれを身近に感じるかもしれない。

トイレのサインやフライト情報の表示なんてものは世界中どこでも似たようなものではあるが、ここのやつにはなんとなく親近感が・・・

と鋭いひとは思うかもしれない(わたしはそうでもなかった)。それもそのはず、この空港は日本の援助で作られ、空港ビルの設計・運営には日本のノウハウが活かされているらしいのだ。

スーツケースに貼られたシールに「ラオスー日本  空港ターミナル」の表記

今でこそ中国が大々的に乗り出してきて、やれ高速道路や鉄道だと派手なことになっているが、日本は1950年代から着実なラオス支援を続けている。たとえば在ラオスの日本大使館に勤務する外務省職員は20人程度だが、JICAのビエンチャン事務所には50人ほどの職員がいるという。なんでそんなにラオスに肩入れしてきたのか興味のあるところだが、それはいずれ調べるとして、日本とラオスとの関係はまあそういうものらしい。

ビエンチャンを飛び立ったラオス国営航空441便は、すぐにメコン川を渡ってタイの領土に入る。まもなく目に入ってきた景色に、わたしたちは何度も目をこすった。

平野にひとすじの丘陵地(山地というほど高くない)が長くつらなっており、その稜線の南側が何十キロにもわたって白い雲に覆われている。地面に貼りつくようなその高さからして、雲ではなく霧というほうが正しいだろう。

全体はよく晴れているというのに、この霧の中だけは暗く、湿度も高いだろう。こんなことが日常的に起きているのだとすれば、生活条件は劣悪、農業もたいへんだろう。人間とは不思議なもので、かなり条件の悪い土地であっても定住してたくましく生き延びるものであり、この地域も例外ではないはず・・・と、すっかり「霧深い村の民」伝説に思いを馳せる空の旅となった。

こんなこと調べようがあるかどうかもわからないが、タイの「霧の村」について情報がとれることがあったら紹介したい。というか、ビエンチャンからたいして距離があるわけじゃないので、クルマで現地踏査(笑)に出かけてもいいんだけどね。

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