Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

半分にしちゃえ!

庭のバナナの樹が今シーズン最後の生産を終えたもよう。130本が実る巨大な房で、我が家ではとても食べきれないので隣家と庭師Tさんに大量に差し上げ、手もとに残ったのがこの量。食べても食べても減らない(笑)

今日、そのバナナの樹に鉈(なた)をふるうTさんの姿があった。樹は、わたしたちがビエンチャンへ来た8月いらい枝と葉が野放図に育ち、実の育ちに影響がありそうだった。来シーズンに向けてすっきりさせるのだろう。

The 東南アジアな風景

すごい作業をしているように見えるが、バナナの樹は太い草のようなもので、通常の樹木とくらべてかなり柔らかく、鉈の刃がどんどん入っていく。ただ、葉っぱをふくめるとかなりの量になり、ゴミ箱はあっという間に一杯に。

幹は2本減っただけだが、余分な枝葉を落としたせいでずいぶんすっきりとして、見た印象としては茂みが半減した。

半減といえば、高齢者大国ニッポンでは高齢者の選挙権を0.5票にすべしと常日頃わたしは主張している。年寄りの「勝ち逃げ」を許しすぎて次世代が困窮するようでは日本はもたないからだ。

同様にして日本国は、産業と国民生活の隅々まで張り巡らされている規制の網をこのままにしておいてはいけない。たとえばわたしが小さな宿ひとつを開業するために役所に提出した書類は46種類にのぼったわけだが、それだけの書類が本当に必要なものとはどうしても思えない。宿泊業の要諦は清潔で安全な宿所を提供することだが、わたしが提出した書類のなかには「そこまで細かくいう必要ないだろ」と思えるものがかなりあった。

規制の網の細かさについて別の例をあげるなら、どこかの田舎のバス停をほんの10メートルずらすためにバス会社が県や国交省に提出する書類は分厚いファイル一冊分になるというが、そのすべてが本当に必要なものかどうか、門外漢がちょっと考えただけでも想像がつく。

もう一度言うが、わが国の産業と国民生活は、隅々まで張り巡らされた規制の網にがんじがらめにされ、たいして意味もない規制をクリアするために膨大なエネルギーを注いでいる。日本の生産性を下げている犯人のひとりは細かすぎる規制の網だ。何か事をおこそうとするたび、役所むけの作業に必死にならざるをえない日本人。新しく若々しい挑戦が起きにくい社会。今すぐ変えていく必要がある。

わたしは夢想する。いつか「すべての規制を半分に減らせ」と大号令する首相の出現を。わたしのような宿泊所の開業者が提出する書類が46枚から23枚に半減する勘定。だが、たちまち役人どもが駆け寄ってきて、いえいえその規制にはこんなイミがございますので1ミリも削るわけには参りませぬと叫びたてるだろうが、そんなこと言ってるから日本は世界一規制の厳しい国として30年も足踏みを続けているのだ。

わたしの直感では、規制の半減ではまったく足りておらず、少なくとも3分の2はカットする必要があると思う。そこまで大胆な踏み込みは政治的に難しいから2分の1と言っているのだが、まあ実際には2割削減でも大騒ぎになるだろう。日本人はすっかりオカミに飼いならされ、問題が起きるたび「もっと規制しろ!」と行政に要求する縛られ好きな集団になってしまったからね。

規制の半減。これこそが日本に明るい未来をもたらす特効薬だと思います。

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