Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

びっくり仰天「見舞金」

きのう広州空港にいた荷物は、今朝までにバンコクのスワンナプーム空港に到着。

うれしいなあ。このあとどうなるんだろう。ビエンチャン行きの飛行機に積み替えられるのか、それとも陸路(約10時間)運ばれてくるのか。通関の体制を考えると、陸路ではなく空港から入ってきてくれたほうがスムーズなような気がしており。運送業者からは今週金曜に配達の見込み(いま火曜)と聞かされているが、はたしてどうなるか。

ところでわが家にクルマがきた。うちのやつが届いたんじゃなく、レンタカー。

公共交通のない街だからクルマなしでは生活できない。料金は1ヶ月だと650米ドル(保険料込み)、2ヶ月借りは1200ドル。このクルマがうちに届けられたのはわたしがぶっ倒れた日で、それ以来6日間ただこうして置いてある。

おそらく明日からハンドルを握ることになると思うが、運転を楽しみにしているかといえばそうでもない。ビエンチャンは事故が多いからだ。発展途上国の例に漏れず、庶民の足はバイクなんだけど、これがけっこう危ないらしい。免許制度がどうなっているのか知らないが、小中学生にしか見えない子たちが乗っている、一家5人で乗っている、信号を守らないといった実情はすぐに目に入ってくる。なおビエンチャンでは毎月60人から70人がバイクがらみの事故で亡くなっているという。

夜は特に注意が必要らしい。ある外国人がクルマを運転中、突っ込んできたバイクと事故になった。クルマは右車線(ラオスは左ハンドル)から左折するためウィンカーを出しながら徐行、対向車が途切れたところでゆっくりと左折しようとしたところ、左後ろからやってきたバイクが激しく衝突し、吹っ飛んでいったという。

左折しようとするクルマを対向車線にふくらみながら無理に追い抜こうとした自爆行為。バイクの青年が無免許飲酒運転だったことをふくめ、事故の責任は100%バイクの側にあるといっていい。ただ、不幸なことに青年はノーヘルで、吹っ飛んでいった先で頭を強打して大量出血、そのまま息を引き取った。

以上の経緯からクルマの運転者は事故の責任を問われることはなかったが、ほっと胸を撫でおろす間もなく驚くべきことを警察から言われた。死亡した青年の家族に「見舞金」を払えというのである。

聞けばこの国では、いかなる原因で発生した事故であろうとも、お金持ちは死亡者に対して見舞金を渡す慣習があるというのだ。そういう法律は存在しないが、暗黙のルールとして強制力があるらしく、今回の事故の実質的な被害者(クルマが損傷した)といえる外国人は、やむなく2000ドルほどのお金を遺族に支払ったという。

ちなみに事故現場に駆け付けた救急車は、ただちに怪我人を収容するかわりに現場の写真撮影を45分間にわたって続け、そのあいだにバイク青年は息を引き取ったらしい。一説によれば救急隊員は「なにかの責任を負わされるのを防ぐため」の証拠写真を熱心に撮るともいうが、実情はよくわからない。

以上のような話を当地に来てすぐ聞かされ、運転には十分な注意をとアドバイスされた。なにをどう注意すればいいのかわからないが、まあこんな感じでがんばってみようと思っている。

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