8月の引越しをひかえて、荷物の整理が始まった。入居する家はけっこう広いうえ、われわれの家財の量は高が知れているから、グワバッと持ち込めば済む話。ではあるのだが、アメリカの引越し業者は仕事が雑で、破損事故が多いため、大切な品々は自前で梱包しておくに限る。ただし、そのための作業スペースを狭い我が家で確保することは容易ではなく、知恵出し汗流ししながらやっていかなくちゃ。
それにしても着手早すぎじゃね?とのご指摘もっとも。7月はしばらく日本へ行くため、それほど時間があるわけじゃなく、できることからどんどん進めておきたい。
さいきん海外引越し民のあいだで問題になっていることがある。船便や航空便でリチウムイオン電池を運びにくくなってきているのだ。
リチウムイオン電池を使った製品の例
ノートPC、ワイヤレスイヤホン、デジタルカメラ、ビデオカメラ、モバイルバッテリー、充電式ライト、タブレット端末、ゲーム機、携帯電話、充電式電子辞書、ポータブル掃除機、炊飯器、電動歯ブラシ、シェーバー、ヘアアイロン、ポータブル音楽プレーヤー、ポータブルDVDプレーヤー
今どきこれ無しで暮らせるひとなんて世界に何人いるのか(マサイ族もケータイユーザー)ってほどお世話になってる電池が運べないんだったら影響大きすぎ。こうなった理由は、輸送中の発火や爆発が頻発したことらしい。主に中国製の粗悪品が引き起こす事故なんだろうけど、ほんと迷惑な話。
では、星の数ほどあるリチウムイオン電池のどれがダメでどれがOKなのか。残念ながらどこかにまとまった情報があるわけではなく、発着地それぞれのルールしだいであるため、引越し業者に問い合わせるしかなさそう。今んとこ薄っすらわかっているのは、電動歯ブラシや携帯ゲーム機など小さなものはOK。大きなもののうち、製品本体から取り外しできないものは船便に積載可。一方で取り外しできる電池は、現状わたしたちのケースでは機内持ち込み手荷物にするしかなさそう。我が家にあるそこそこ大きなリチウムイオン電池はこんな感じ。
左からダイソン掃除機、高圧クリーナー、電動工具。重さは合わせて約2kg。これらをバッグに入れて持ち運ぶか、それとも掃除機や工具そのものの引越しをあきらめて倉庫に預けていくか。環境の悪い倉庫に当たったら3年のうちに朽ち果ててしまうリスク覚悟で。
引越し先で同じ電池を買えるんだったら助かるが、発展途上国ではかなり難しく、ものによっては100%あり得ないだろう。そんなわけでリチウムイオン電池問題、地味に頭痛のタネである。
ブログのランキングというのがあって、これをポチしていただくとたいへん励みになります。