Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

脱ブリュッセルはイバラの道?

妻が買ってきた胃薬を、なぜかわたしのほうがどんどん服用している。

妻は悪魔から身を守るためブリュッセル脱出を決意したのだが、通常の人事手続きではかなり難しいことがわかってきた。

悪魔の所業を告発して戦おうにも、敵は省内の強力なコネと悪知恵を駆使して当方の言い分を「ウソと妄想」にしてしまう展開が目に見えている。

ちなみに悪魔のエジキになったのは妻ひとりではない。過去に世界じゅうの任地で同様のイジメを繰り返しており、精神を病んだり辞めていったりした被害者の数は十指に余る。

それだけのことをしでかしながら罰せられることなく生き延びてきたのだから、組織というものは恐ろしい。入省3年目のペーペーに勝ち目なんてあるわけがない。

異動が無理である場合、たったひとつ悪魔から逃げる方法がある。退職だ。

この職に就いて国家に奉公したいという妻の長年の努力があっけなく否定されるわけで、およそ納得などできるものではないが、悪魔のいる職場にとどまって本格的に精神を病むよりはいい。

わたしもアメリカでの職探しを始めているが、日本語でテレビ番組をつくるという幅の狭い職能しかない身、この年齢でオイソレと好条件の仕事が見つかるわけもなく。

第一に悪魔への怒り。第二に正義を行う力のない組織への苛立ち。第三に今後の生活のことを考えるつけ、胃にきちゃうんだよなー。

ってわけで胃薬服用がはかどっている。

最近のペニーは妻に優しい。

一日に一食程度しか受け付けず、夜は1時間ごとに目覚め、最悪の想念にとりつかれて煩悶する日々、事情を知らないローカルスタッフから「あらら痩せたねー!」と言われるほど体重が落ち、肌の色つやは病人そのものの妻に、ペニーは折に触れくっついてくる。柔らかい耳をぷにゅぷにゅするだけで救われますよ。

そういえば昨日、胃薬もう一個飲みたくなるような出来事が。

わが家のトヨタくん、買った直後に出てきたハンドルの異音がまだ直っていない。それほど悪化してなくて走行に支障なく、なんとなく時が過ぎてきたのだが、このたび長距離を走る可能性が生じるにおよんで修理することに。

購入のとき、新車1年保証による無償修理は世界中のトヨタディーラーで対応と説明されていたので、ブリュッセル市内のディーラーに持ち込んだわけさ。

ブリュッセルにもあるよ!トヨタのお店

そしたらアメリカからの輸入車の1年保証はアメリカでのみ有効、うちじゃ無償修理できないなんて言いやがんの。

ちょっと待てよ、購入時に「世界中」と説明されたんだぜ?

いえいえ、車体番号をコンピュータに入れると「保証外」と出るんですってな具合で、拒否されちゃった。

有償だったら修理するというんだが、事実をちゃんと確かめることなくお金を出す気はない。このディーラーが間違っているのか、販売業者がデタラメこいたのか、保証の有無は重大な問題だから、はっきりさせておきたいのだ。

そんな具合でさ、いろいろストレスなんだよねーポリポリ(クスリを噛む音)

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