ブルージュでマジに注意してほしいのは、馬車のこと。
かっぽんかっぽんと行き交う観光馬車は、急に狭い路地に入ってきたりするのだが、そのとき道端でぼんやりしていると巨大な車輪に足を踏まれるってか下手すりゃぶっ飛ばされるぞ。
こっちがちゃんと見ていれば御者のおっさんやお姉さんが手を振って知らせてくれるのだが、地図や撮影に夢中になっていると突然目の前に来ていたりする。かっぽんかっぽんが聞こえてきたら注意を向けよう。慣れちゃうとそうもいかないんだけどねー。
逆に言うとというか、馬車のルートには見どころが多いので、それをなぞって歩けばいい感じの散歩になると思う。
とあるカフェの屋根に、修道女の像。
その向かい側が世界遺産ベギンホフ修道院(ルーベンのそれと同じ)になっているからに違いない。
13世紀いらい女性たちが住んできた家々と庭が、心を打つほどの静けさをたたえている。
ここで心を洗われたら、いざ俗世間の汚れに身を任せにいこう!
ずいぶん景気がよくなってきたぞ。
まず狙うのは、ベルギーに1500種類以上あるといわれるビールのテイスティング。
ビール博物館へようこそ!
マルクト広場すぐそばの博物館。ここではベルギービールの醸造法と歴史、料理との組み合わせを楽しく学べるほか、ホップの香りを実際にかぐこともできるという。
わたしたちは時間の関係でそっちをスキップし、テイスティングコーナーへ直行。
怪しげな階段を3階ぐらいまで上ったところにテイスティングルームはあった。
10ユーロ払うと渡される木製コイン5個でビールを5杯飲める。
試飲できるビールは十数種類。その簡単な紹介は大きなボトルに貼られたラベルに書いてある(写真は英語とドイツ語)。
ご心配なく!日本語もあるぞ。
ホップの香りをかぐことができると言っておきながら、ここでは「ほとんどホップ無し」ビールが平気な顔で供されている。
なんじゃぞれと言いながら試してみたところ、なんとわたしたち二人ともそっちのほうが好きなことが判明。ホップの苦味が少ない麦ジュースみたいなやつがいいという子供じみた味覚。
ところでここを利用するにあたっての注意点。サイトにも明記されているように、イヌは入館可だがキリンは不可。いまどきそれは厳しすぎという意見もあるかと思うが、規則は規則だ。
ベルギー名物のチョコレートはいろんなブランドが店を出していて、みなさんいったいどうやって選んでいるのやら。まさか全店歩き倒しなんてひとはいないよね?
うちは9年前にホットチョコが美味しかった DUMON という店を再訪。
ベルギーのチョコレート屋は写真のようにバラで積んだやつの量り売りが基本なので、その要領と DUMON についての記事はこちらをどうぞ。
うちはオランジェットがけっこう好きなんだけど、ここのやつはひときわ美味かったぞー。
個体チョコはあとでゆっくり選ぶとして、寒いことだしホットチョコ。店が空いてる時間帯を見計らって突撃!
普通どうなのか知らないが、ここのは熱いミルクにチョコを落として自分で混ぜる方式。
けっこう時間かかるんだけど混ぜ混ぜしたらこうなった。
甘さ控えめでたいへんよござんした。
前回来たときはなかったと思うが、ホットチョコ1杯につき2個のチョコレートがおまけでついてきたのはたぶんプロモーション。
そういえば DUMON にはノンシュガーチョコがあって、砂糖のかわりにステビアを使っているのだが、それだったら糖分をさほど気にせず食べることができる・・・
ってんで妻はがばちょと買い込んでました。
帰宅後、撮影を忘れたまま食べちゃったけど、普通に美味しかった。あれを食べたあと砂糖入りを口にするなんてまるっきりアホくさいんだけど、DUMON はブリュッセルに店ないんだよねー困ったねーまた来るか(笑)
それと DUMON は日本には来ていないようなんだが、そうすると今回もらったバッグには神秘的な価値があり、物好きなひとが高値で買ってくれる・・・?
最後に心の底からびっくらこいたお茶屋さんを紹介。
東西のお茶と茶器をあつかう店で、これほどの品揃えはなかなか見られないという迫力。
鉄瓶はうちでも欲しくてずっとチャンスをうかがっているんだが、昔ながらのホンモノは錆びやすくメンテがたいへん、錆びないように内側をホーローびきしたやつで湯を沸かしても鉄分は採れず直火にもかけられないというジレンマに悩んでいる。
鉄瓶はさておき、わたしたちが目を丸くしたのは本型のポットだった。
お茶好き+本好きの家庭にぴったしカンカンの逸品、しかも何種類もあるじゃないか。
うへえっと言いながら入店したら、電話機・ストーブ・ミシンなんでもかんでもポットになっている。
楽しいけどうちでは本型一択なんだよね。ただし100ユーロ(1万3000円)を超える価格帯がネックとなり、ご購入には至りませんですた。
そんなお楽しみいろいろのブルージュ。ただしこの街ならではの楽しみは、濃厚な中世の空気を感じながらのタイムスリップ的な散歩。
あの麻袋に袖つけたみたいな服のひとたちがここを歩いたんだよね・・・な空想がはかどる。
奥の門を潜った先には何が待ってるのかな?
ブルージュ行くべし。あなたの世界観がちょっと広がります。
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