Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

プロヴァンスから来たミモザ

わたしが田舎の高校生だったとき大ヒットした「哀愁のヨーロッパ」という曲がある。

カルロス・サンタナのむせび泣くようなギターが世界を魅了した。

 

 

哀愁のヨーロッパを聴いたときわたしの脳裏いっぱいに広がったのは、この光景だった。

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霧。寂しげな街灯。背をこごめて行き交うひとびと。

ヨーロッパかっけええええ大人になったらぜったいこれ見に行くぞ!と誓った青春の夢は、あっけなくかなえられた。これ、毎日の散歩コースなんだよね。

このところ最低気温0~2℃くらいの日が続くなか、朝晩に霧が出ることが多い。

濡れた石畳あってこそのヨーロッパ風情でありますね。

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思えば遠くへ来たものだと思う理由には、田舎少年の夢想がこれだけドンピシャに実体化したことへの意外な思いが含まれていると思う。

1月10日を過ぎたころから、辻々に捨てられたクリスマスツリーが目立つようになった。ちゃんと清掃車が持って行ってくれるらしい。

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うちのクリスマスツリーは人造品で、本物のモミの木なんぞ絶対に手に入らないダッカ赴任に向けてアメリカで買ったやつなんだが、何度でも使える経済性は認めるとしてもまがい物の悲しさは否定できず、やはり植物は生きたやつがいい。

土曜の朝、マーケットに野菜の買い出しに行った妻がミモザの花を見つけた。

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プロヴァンス産だと銘打っていたという。

地中海の甘い香りが漂ってくるみたい・・・

と、えらい通俗的な喜び方でわたしはミモザを歓迎した。

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ただし実際のミモザの香りは、ふわりとした甘さは感じるものの実に淡白で、その場の空気を支配するようなパワーはない。小声でおだやかに春の到来を告げる花ってことか。

哀愁のヨーロッパもいいけれど、こういう生命の輝きはやっぱりいいもんだ。

そういうわけで拙者、そろそろ2022年の年賀状を完成させて送ろうと思っている。

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