ラオスが最も美しい風景のひとつが、10月に行われる仏教行事「オークパンサー」。
3ヶ月にわたったお坊さんの修行明けを祝うものだが、一般人にも祝い事や飲酒を断ってがんばってきたひとが多いため、まち全体に浮かれた気分が広がる。信仰心とは無関係にはしゃぐひとも多く、ナイトマーケットは芋洗うがごとき混雑となり、通りには酔っぱらいが右往左往する。
そういうお祭り気分のとき活躍するのが爆竹。中国からの影響だろうか、インドシナ地域のひとびとは爆竹が好き。
ところがラオスでは法律により爆竹の使用が禁止されていると聞く。理由は知らない。だがラオス国民はそんなことを気にする様子もなく、パンパンやっている。我が家の周囲でも、まだ明るいうちから夜中まで鳴らされ、ペニーが気の毒だった。
それにしても爆竹はどうして禁止されているのか。実は隣国ベトナムでも爆竹は禁止されており、その理由は「ややこしいから」だと聞く。何がややこしいのかというと、10年(数え方によっては20年)も続いたベトナム戦争では、数えきれないほどの市街戦が行われ、パンパンと鉄砲の音が鳴り響くことが続き、そういうときに紛らわしい破裂音はヤメトケということだったのだろう。
一方ラオスでは、ベトナム戦争とのからみで長期化した独立戦争が75年に終結するまでは、首都ビエンチャンでも壮絶な市街戦が行われ、そうしたなかで爆竹が禁止されたのかもしれない。
って話をペニーさんにしてあげたんだけどね、
ふう~ん・・・って感じだったね。
ごめんね、人間は騒々しくて。
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