Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまブリュッセル(ベルギー)

9月のドイツその17 王様商売のやりがいとは

「商売」なんて失礼な言い方をしたが、王位について国民に尽くす者のやりがいという話です。

ドイツのドライブ旅行を終えたわたしたちは、ブリュッセル自宅にクルマを置いた翌日、列車でふたたびドイツを目指した。

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行先はデュッセルドルフ。ベルギー国境に近く、乗り継ぎがうまくいけば2時間半で着いてしまう。新幹線のぞみの東京-大阪間くらいの感じ。

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ペニーさんのお食事@プラットフォームという列車旅ならではの楽しさを味わいながらデュッセルドルフに着き、チェックインしたのは中央駅から徒歩6分のホテルニッコー・デュッセルドルフ。

いうまでもなく以前は日本航空のものだったが、オーナーが代わり、それ以来サービスがガタ落ちになったと嘆く声がレビューに満ち溢れているのを承知で予約した。

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それは日本人街と呼ばれる地区にあって便利だからだったが、どう便利だったのかは後述するとして、付近を散歩してみよう。

公園を起点として高級デパートやブランドショップが建ち並ぶ目抜き通りは、銀座以上シャンゼリゼ通り未満という雰囲気で、なかなかよろしい。

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ところでペニーさんは昆虫への慈悲心というものがまったくないようで、ハチですら見るなり飛びついて食べようとする。

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ミツバチさんの邪魔しちゃいかんでしょ、大事なお仕事してるんだよ?それとも一度おもいきり刺されてから回心する?

目抜き通りに沿って満々と水とたたえているのが、ケーニヒスアレー、王様の小径(みち)と呼ばれる運河。

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マロニエの樹に縁どられた全長800メートルの運河は、デュッセルドルフの顔ともいえる存在。

ところでこの街は、商店街を歩いていると不意にゲージツ作品が登場したりして、なんともいえない独特の雰囲気がある。

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そのことと関係あるかもしれない人物の銅像があった。

ヨハン・ヴィルヘルム2世という、デュッセルドルフを首都とするベルク公国を17世紀末から治めた王様(正確にはそう呼ばないが、ここでは王様)

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ヴィルヘルム2世は産業振興に力を入れるほか、芸術の振興にも功績があった。

発端はふたりめの奥さん(ひとりめは病死)としてイタリアから嫁いでいたアンナ・マリーア・ルイーザ・デ・メディチだったらしい。

ご存じルネッサンスの大パトロンとして知られるあのメディチ家の出身とくれば、「王様、ドイツでも芸術を育てましょう」とヴィルヘルムをいざなったことは間違いない。

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ヨハン・ヴィルヘルム2世  アンナ・マリーア・ルイーザ・デ・メディチ

じっさいヴィルヘルム2世は多くの芸術家を育てるなどパトロンとしてずいぶん活躍したらしく、現代のデュッセルドルフで芸術活動が盛んなのは、そのときからの流れと言われている。

もしも王様になったら、領土をいっぱい獲ってきて「おれ強い」とか巨大な宮殿を建てて「おれシュゴイ」とかいうのもいいが、もっと魅力的なのは300年たっても色褪せずに継承されていく精神を根付かせることが王の仕事の醍醐味じゃなかろうか。

精神文化は領土が削られても宮殿が破壊されても庶民のなかに生き残っていくものであり、それを育てた者こそが真に歴史に名を残すともいえる・・・

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なんていうふうに珍しくアタマを使ったら腹が減ったので、日本食あさりに出かける。

デュッセルドルフってなんの街?という方が多いかと思うし、わたしも近年までそうだったのだが、ルール工業地帯に位置するこの街には日本企業が五百数十社も来ており、日本人が5000人も住んでいるという。

そうやってヨーロッパでも屈指の日本街が生まれ、わたしたちは枝豆だの餃子だの水準の高い料理にありつくことができる。

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ブリュッセルにも日本食はけっこうあるが、ふだんの暮らしのなかで日本食だからといって数千円を注ぎ込む気持ちにならず(ムール貝とかにはバシッとつかうのに)、そのかわり旅先で豪遊をキメてみる。

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デュッセルドルフでは(ドイツでは?)ラーメンブームが起きているようで、どの店へ行っても朝から晩まで行列ができており、現地の日本人のあいだでは「アホくさ、並んでまで食うほどももんやあらへんで」という声も上がっているらしい。

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それにしてもラーメン・天ぷら・寿司・蕎麦を矢継ぎ早にたいらげたわたしたちは、ちょっとどうかしていたかもしれない。

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どの店も、外国でこの値段でこの味なら文句なしというものが多かったばかりか、日本でもここまでの味はなかなかないだろうという店もあった。

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デュッセルドルフは、ドイツのみならずオランダやベルギーなど周辺国から日本人が食事と買い物に押しかけるという。

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そういえば日本人街の背中に張り付くようにしてコリアタウンも伸びているもよう。写真のパジョンは間違いなしの落第点だったが、焼肉なんかは評判いいらしい。

デュッセルドルフは金回りのいい都会なので、オサレーな店が多い。

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生活雑貨が面白そうだったので入ってみたら、なかなかの雰囲気。

全体に自然派の品揃え。

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わんこ、入れます

木製の歯ブラシは間伐材の有効利用とかかもしれんが、カビたりしないのか的な懸念もうっすらと。

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自然派は体を張って社会貢献しているのか。知らんけど。

下のやつは木琴?!

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じゃなくて運動器具。ウォーキング専用なのか、走っても壊れないほど頑丈なのか、ユーザーがいたら教えてください。

こんなふうにデュッセルドルフに3泊もして(とはいえ初日と最終日はほぼ移動のみで)ゆっくり過ごしてみた。

べったべた日本食コースでドイツ飯は食べなかったのかって?

食べるわけないっしょ。

そのかわり、バターたっぷりのあのお菓子を持ち帰りました。

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小ぶりなバウムクーヘンは12ドル(1600円たらず)だったので、一切れ400円をありがたく頂戴しました。

たまらくうめえええってほどのものじゃなくて普通だが、ドイツ旅行楽しかったねーな振り返りアイテムとしては秀逸だった。

書かなかったけどデュッセルドルフには日系食料品店および中国・韓国系だが日本食品の多いスーパーがあり、遠方からクルマに巨大クーラーボックスを積んで乗り込んでくる日本人が多いらしい。

うちらもいつかやってみっかな。

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