トリーアで誕生日を迎え、朝からいいものを食べた。
実をいうとこの前日の朝は、旧市街をさまよったあげくカフェの多くが午前中にあまり食い物を出さないことがわかり、かといってお茶だけというわけにもいかず、しかたがないのでシュニッツェル食うというドイツ的冒険におよんだのだが、やっぱり胃にくるよな。
で翌朝は妻がちゃんとリサーチして評判のよい朝食を出す店を見つけておいた。
CAFE MOHR は日本でいうモーニングセット的なものを出してくれるが、お茶コーヒーに食事がくっついてくるのではなく、なにか飲みたきゃ別注文。
City Frühstück(シティー・ブレックファスト)はスクランブルエッグ。
Amerikanisches Frühs Theke(アメリカン・ブレックファスト)はクロワッサンにチーズをはさんだ的な・・・
いずれも上品な味付けで美味しかった。
それと、テラス席には防寒ひざかけが置いてあり、これは助かった。他のカフェではあまり見かけなかったからなあ。
ホッとチョコレートとバニラティーをふくんだお会計は・・・
税込み17.50ユーロ(2270円)。外食が異様に安い日本から見るとすごいかもしれないが、ヨーロッパでこの額で済むなら御の字かな。
ちなみに、夕飯をしたレストランのウエイター君が西アジア系でナイスだったのと同じく、この店ではフィリピン系と思われるウエイトレスさんがとてもいい感じだった。フィリピーナって笑顔があって優しいからね。気持ちよく多めのチップを置いてきました。
そこから旧市街の外に向かって歩き出したわたしたち。
住宅街の前庭でミツバチの活躍ぶりに目を細めたりしながら15分ほど歩き、着いたところがここだった。
モーゼル川。
誕生日記念水泳とかじゃありませんぜ、遊覧船ですぜ。
コロナでなきゃこの川をさかのぼってフランスまで旅したいくらいだが、ここトリーアで1時間のミニクルーズできるだけでも恩恩恩の字。妻がなにか楽しいことをと考えて選んでくれた。
このドイツ旅シリーズを飲んできたひとはげっぷが出るだろうが、ほんとにもう斜面という斜面がブドウ畑。
畑の先は急に立ち上がる崖になっているんだが、そういうところに家建てて住むっているのは日本人には考えられなくてドキドキ。
ペニーさんには念のためサンダーシャツをご着用いただき、リードを船体にしっかり結びつけて抱いていたんだが、一度も興奮したりせず、安全運航に協力してくれた。
トリーアはローマ時代に築かれた街ということで、ものすごく時代もののインフラ設備を見ることができる。
クルマが行き交う大きな橋が見えてきた。
赤レンガの橋体は現代のものだが、その下の橋脚がえらく古びて見えませんか?
そう、ローマ時代に作られたもの。2000年近くたっても崩れることなく現役のインフラやってるローマ建築すごすぎ。
あれだけの賢さと勇気をそなえたローマ人が今ふたたび地上に姿を現わしたら世界征服まちがいなし・・・なんて思ったり。
いっときますがイタリア人はローマ人の血を引いてはいるが、別物です。
あんな高台に屋敷ひとつ買ってさあ、テラスからこっちを見下ろしながらワイングラス傾けたら最高やねえ。
そんなアホ話に花を咲かせ、そよそよとした風を受け、賢いヨメと可愛いわんこに寄り添ってもらう誕生日。
あと100年は一緒にいたいという思いがフツフツと湧きあがり胸が苦しくなるのはこういうときなんでありますね。
トリーアでの時間、最高でした。
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