イギリス・南アフリカやブラジルなどで次々に出現しているコロナウイルスの「変異種」は、感染力が高いといわれている。
感染力が高いってどういうこと?
医者じゃないから誤解しているかもしれないが、たとえば従来ウイルスが100個侵入してきたら免疫システムが負けて発症するところ、50個でも発症しちゃうみたいなイメージ?
そうすると、ウイルスを極力吸い込まないことが大切で、アメリカCDCなど世界のいくつかの研究機関は、変異種への対策として高性能なマスクの使用を勧めている。
とはいえ医療従事者みたいなやつを着用して暮らすわけにもいかず、手近なものを使って工夫するしかない。
アメリカの公共放送NPRの番組では、マスクを二重にすることを推奨していた。
まず不織布マスクだが、番組では「KN95」のような高性能なものが紹介されていたけれど、かならず手に入るものでもないので、とりあえず私たちが普段使っているものを使うとしよう。
この不織布マスク が一段目。
一般に不織布製は他の素材と比べてウイルスの捕捉率が高いといわれるから、これをゴール前の守護神としよう。
ただし不織布マスクは顔への密着度が低く、隙間から空気が入りやすいという弱点があるため、上から布製マスクを重ねてぴったりフィットさせよう。
もちろん布製マスクのフィルター効果も頼みにしている。
日本では年末から感染が急速に拡大しているから、マスクの着用をないがしろにするひとは激しく少数派だと思うが、ダッカでは様子が違う。
引越しの作業員は全員マスクはしているが、何かといえば顎の下にずらして大声でしゃべくっており、何度も注意する必要があったし、高級な食品店でもそれは同じ。
在留外国人もかなりガードが下がっており、先日オトナの事情によりお断りしないほうがいいパーティーに参加したんだが、7人のうちふたりがめっちゃよく喋る&マスク外しっぱなし。
そのうちひとりは私の正面にいて、ツバが飛ぶ様子が肉眼で見えるほどだったから、そいつが喋り始めるたび私はジリッと椅子を後退させたり、自分のマスクに何度も手をやったりと必死のアピールを続けたが、まるで空振り。
喋る長さと声のでかさは酒が進むにつれて激しくなり、トテモじゃないが生きた心地がせず、「仕事があるから~」とかいって早々に退出してきた。
なお、バングラデシュの新規感染者数は12月からここまで右肩下がりが続いていることになっているが、政府の発表があまり信用できないこと、どうせ「変異種」が入ってきているにちがいないことを考え、気を抜くつもりはない。
サテ、気合を入れてマスクするんだったら、二重より三重のほうがええんでないかい?という方もおられるだろう。
ある意味では正解だが、マスクを厚くするほど空気を吸い込みにくくなる=横から入ってきやすくなるというデメリットがあるため、一般的には二重が推奨されているようだ。
3日後、わたしたちはドバイ行きの飛行機に乗るが、世界的に国際線はガラガラだというのに、なぜかダッカ発着の便は混んでいることが多いようで、まずダッカ空港でかなりの人混みに遭遇する可能性がある。
もちろん五重マスクいや二重マスクでがんばりまっせ。
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