Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

なんか歓迎されてない感じの(笑)

睡眠不足だし翌朝も早いからと早々に寝床についたら、隣の工事現場で何かが始まった。

コンコン、カンカン、ガタガタという騒音が、静かな住宅街に響く。

ヤメテクレー。

誰かが文句を言いに行かないのか、うちから行くしかないのか、そういうときマンションのガードマンは役に立ってくれるのか・・・

と考えながら輾転反側しているうちに、表にトラックが来たもよう。

作業員がひときわガヤガヤしながら何かを積み込むような音がしたあと、トラックが去った。

どうやら今夜の作業は終わったらしいが、時計を見たら午前0時15分。失われた3時間の睡眠をめぐって訴訟起こしたいくらいやったで。

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24時間営業?な工事現場

夜中の工事音は以前にも何度か経験しており、バングラデシュ(少なくともダッカ)では珍しくないことのようだが、今後しばらくはこういうのがない世界へ行けるのかと思えば、しみじみ有難かったりするのである。

 

引越し荷物を送り出してからダッカを離れるまでの1週間たらずを、生活道具が何もない状態で過ごさなければならなかった。

それでは困るからというので、妻の職場から「ウエルカムキット」が届いた。

日本のホームセンターで売られている大型の収納ケースの2倍ほどもあるやつに調理用具・食器・リネン類などが入っており、掃除道具やアイロン・アイロン台もある。

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ウエルカムというくらいで本来は着任した職員に船便の家財が届くまで使ってもらうやつだが、出ていくときにもこうして使われている。

そのことはたいへん有難いのだが、ディテールにけっこう難があって。 

たとえば包丁はまったく切れない。

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食卓用肉切ナイフのようなギザギザの入った包丁で、もとはちゃんと切れたのだろうが、今ではひと目見ただけで歯が丸まっているのがわかるほど。キュウリやダイコンすら体重をかけて押し込まないと切れない。刃物というよりは、ただの鉄板でぶった切ろうとしている感じがして、これではいつ指をザックリやってしまうかわからない。

まいったなあ・・・

といって引っ張り出してきたのが、こちらの爽やかなグリーン包丁。

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2年前ダッカへ来たとき、不幸にして宿舎の準備ができておらず、数週間ホテル暮らしをしたのだが、それだとウエルカムキットが来ないため、いくつかの道具を買ってくる必要があった。

あちこち歩き回ったが、こうした道具はほぼすべてが中国製。どうせ切れやしねえよと言いながら買ってきたら、やっぱりそうだった。

このたび誰かに差し上げていこうかイヤこの程度のものじゃ失礼だろと悩みつつとりあえず置いてあったのが役に立った。

ぎざぎざ包丁の切れ味が100点満点中3点だとすれば、この緑包丁は25点くらいあげられるからだ。

米国政府の親心のたまものであるウエルカムキット、仕組みとしてはよくできているが、運用がてんでなってないところが残念。

ダイコンならぶっ叩けば切れるが、ネギを刻もうとしたらぐちゃぐちゃに潰れてしまったのを見下ろしながら、「なんか歓迎されてない感じ・・・」とひそかな溜息が漏れたのである。

ちゃんちゃん。

 

さて、ブリュッセルではどんなウエルカムキットが待っているのか。

そして住環境はどうか。

ここまでに聞いた話では、彼の地の宿舎にはエアコンが一台もついておらず、街なかの物件はかなりの都市騒音があり、トイレからはたびたび悪臭がたちのぼってくることを覚悟すべしというんだが、ブリュッセルってなかなかスゴそう。

面白いのは、道路からの騒音について、あるひとは「ひどい」といい、別のひとは「まったく気にならなかった」といっていること。

人間だれしも自分の体験が世界を覆う普遍的な真実のように語ってしまうところがあり、この件もそういうことなのだろう。

いま心に抱いているのは、せめて包丁は切れると助かるなーという小さな望みである。 

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