最近のニュースで上川外相@ビエンチャンという珍しい映像を目にした方がおられるだろう。
You は何しにラオスへ?
それは、ARF というアジア太平洋地域の対話フォーラム(おもに安全保障問題について議論する場)が今年はラオスで行われたから。
この地域で安全保障といえば、とんでもない遠くの海を「我がもの」と主張してフィリピンなど周辺国との摩擦を拡大している中国が頭に浮かぶわけだが、今年の ARF では議題になったのかねえ。
中国みたいに乱暴な国家の尻にくっついて行こうとしている(というかすでに属国化している)ラオスのことだけど、なんかこの1年を振り返っただけでも貧困化が進んでいる様子。
ラオスの携帯電話はけっこう不便で、一度契約したら銀行引き落としやクレジットカードで支払いしていくようにはなっていない。毎月スクラッチカードを買ってきてはコショコショして、出てきた数字を端末から送信せなあかん。
そのスクラッチカードなんだけど、以前は5万キープ(2ドルちょっと)のやつがあり、わたしのように Wi-Fi 中心のユーザーはそれ1枚で1ヶ月の通話料をカバーできていた。
ところが今は5万キープのカードが姿を消し、1万キープ(45セント)しか売らなくなったもよう。
こうなるとさすがの拙者も何枚かのカードが必要になり、めんどくさいったらありゃしねえ。
5万キープのカードはどこへ行ったのか。複数の店をまわっても1万キープのものしかないところを見ると、廃止されちゃったのかも。
なぜサービス劣化?
いまラオス人は、2ドルちょっとの出費すら苦しくなってきたのか。
45セントだったらなんとか払える?
それっぽっちチャージしてもすぐになくなっちゃうから、不便な思いをしているだろうに、なんとも気の毒なことだ(←5万廃止という勝手な仮定)。
ラオス経済に希望のもてる要素は見当たらない。せっかく中国の属国になったんだから、宗主国からのおこぼれを頂戴してちょっとは豊かになってほしい。だがここまでの経過を見るにつけ、儲かるのは中国人ばかりで、ラオス人はうまく利用されているだけという気がしてならない。
歴史的に素朴な山の民・水田の民であったラオス人が、中国人やベトナム人など逞しい商人に勝てるわけがないっていう話なんだけどね。そう言ってしまっては元も子もないから心情的にはラオス人の味方でいるつもり。
それにしてもケータイ料金安いね。そこだけはなんとかしようと政府が補助金を出しているんだろうか。ちょっと不思議です。
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