Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

アメリカを高く売る

山P似のイケメンがたいへん流暢な英語を話していた件、選考委員が知る限り彼には留学経験はなく、両親もごく一般的なラオス人。山Pの英語力は、アメリカンセンターの英語教室でつちかわれたものだった。センスがよかったせいもあるだろうが、おそらく熱心に学んだ成果と思われ。

彼が応募したプログラムは、アメリカの大学で自分の希望する分野を6か月間学ぶもの。渡航費・学費・生活費すべて米政府もちで、自己負担は基本的にゼロ。

6か月の短期留学で学べることには限りがあるが、それよりもアメリカでの生活や各国の学生との交流がどれほど大きな刺激になるか、過去にラオスから派遣された学生が、よい意味でひとが変わって帰ってきた例がいくらでもあるという。

米政府がこれをやる理由はいうまでもなく「アメリカを高く売る」ため。各国の若者の立身出世を助け、アメリカのファンになってもらい、かれらが社会の指導的な立場で活躍するようになれば、アメリカにとって悪い話じゃない。

むろんどの国も同様のプロジェクトに力を入れているだろうが、ラオスから毎年10人を送り込むとして、世界では千何百人かの若者にアメリカへの門戸を開くってのは、なかなか壮大な戦略じゃないか。

すべての留学が容易に進むわけではない。今回の応募者のなかに、不明瞭な英語を話す学生がいた。最初は英語力の問題(とくにラオス人は単語の最終音節をすっ飛ばすなどクセの強い発音が特徴)かと思っていたが、面接官からの質問がうまく聞き取れていない様子を見て気づいた。重度の難聴なのだ。

この学生の専攻はITで、ホワイトハッカーとして社会に貢献することが目標。というかすでに凄腕をいかして活躍しているらしく、アメリカで磨きをかければ将来への期待が高まるわけだが、本人は難聴でも学ばせてもらえるかどうかを心配していた。

選考委員がすぐにワシントンDCの本省に事情を説明したところ、いかなる事情をかかえた学生であっても、ちゃんとサポートできる大学を探し出しますとの解答を得て、この学生の派遣を決定した。「アメリカを高く売る」ことにかけてガチな姿勢であることがよくわかるエピソードだと思った。

一方でアメリカ出身、ラオスに留学中のペニーさん。

今日から二晩、よそで預かってもらうことになっている。1号2号、ちょっとタイへ行ってきます。

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