ラオスの富裕層や高級官僚などパワフルなひとたちが集う料理屋へ行ってきた。
ラオス料理ではビエンチャンで最高級といわれるレストラン。妻は仕事で2~3回来たことがあるが、どういうわけかお茶や軽食にしかありつけず、ちゃんと食事したことがなかった。一度は体験しとかなきゃというコンセプトのもと、焼肉以来の外食ディナー。
睡蓮の池を見下ろす風情ありありのテーブル。向こうに見えるのは水上の個室で、赤坂の料亭で密談にふける政治家のことを思い出しちまったぜ。
料理はちょっと冒険。生エビを辛いソースで食べるやつ。高級店だからだいじょぶだろーとか言いながら、内心少々びくついて箸を出す。
そのほかの料理について詳述は控える(妻が注文してくれたのをムシャムシャ食べるだけだったのでよーわからん)として、ラオス料理について予期していなかったことがひとつあった。
美味しいんだけどめっちゃ臭い。
タイやベトナムの醤油はにおいが強いが、ラオスのはそれを確実に上回ってアジア最強のストロングスタイルじゃないか。
ラオ族というのは、もともと中国の黄河流域で稲作をしていたのが漢族に押されて南下し、メコン川流域に定着した。さらに南下してタイ族と呼ばれるようになった集団とは同根であり、類似の文化を持つ。
まず言語でいえばラオ語が発展して複雑になったのがタイ語。料理も同様で、素朴な味付けのラオス料理が南下するにつれココナッツミルクを入れるなどして甘味や酸味が加わり、タイ料理になっていったという。
そういう予備知識を仕込んだせいで「ラオス料理は淡白」と思い込んでいたのだが、ある部分はそれが正解だとしても、醤油がとびきりストロングなのには驚かされた。繰り返すが美味ではある。だがこの臭さは日本人でもあかんひとはあかんやろなあ。
お会計、しめて88万キープ!
お馴染みの通貨デフレでわけわからん金額だが、43米ドルでありました。お酒飲まず食事だけでこの金額はダントツで過去最高。ラオス料理を食べるのに最高級店に来る必要はないし、庶民の食い物という意味ではそのへんの屋台が正解なんだけど、なにごとも体験から始まる。この高級店、年に一度ぐらいなら来てもいい。
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