Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

1号2号、熱病罹患(笑)

ビエンチャンもだんだん秋らしくなり・・・という表現は亜熱帯気候にフィットしづらいが、雨期も終盤にきた今、トンボをよく見るようになった。

晴れた土曜日、妻が目をつけていた家具屋へ行った。エクスパットどものあいだで評判の店らしい。

店に入るなり目についたローテーブル。チークの一枚板だからすんげえ値段するのかと思ったら、わずか280ドルじゃないですか。

山岳国家ラオスは木材の産地として知られており、わけてもラオスチークは世界三大銘木に数えられる高級材として世界中で愛されている。日本などへ輸出されればとんでもない値段がつくラオスチークも、ここでは安価。かなりでかい板でも200ドルとかそういう感じだったぞ。

優れた木材の産地で人件費が限りなく安いという、家具さがしの聖地のようなラオスで好みのものが見つかれば買わない手はねーぞ!とエンジンのかかったわたしたちは、店内くまなく物色してまわる。

オープン型の食器棚/飾り棚、どう使おうかと妄想が広がる。ここの家具のよいところは、すべての引き出しの内側が美しく処理されていること。

普通、けっこうなお値段する家具でも引き出しの中は色気のないベニヤ材だったりするじゃない?でもこれは清潔感もあって良い!ちなみに220ドル。

下の棚は裏側から見てもきれいに作ってあり、部屋をゆるやかに仕切るような使い方にも適している。これは珍しくウォールナット材で、208ドル。

妻は下の簡素なラックにも引っ張られていた。観葉植物などを置くのにぴったりな感じで、我が家のインテリアをどうするのか、楽しい妄想がはかどる。

どうしよう、ここで買いそろえちゃおうか?!という気分にどんどん傾いていく。

転勤先にはお仕着せの家具が揃っているが、ダッカとブリュッセルで使った旧タイプのものはデザインが重苦しくて嬉しくなかった。ビエンチャンでは新タイプのモダンなものに切り替わっていたが、大胆な予算カットの結果だろう、つくりが悪くて気分の上がらないものになってしまった。

せっかくなら自分たちの気に入った家具で・・・なんてことを考えるようになったのは、ブリュッセルで負ったPTSDから少しずつ脱しつつあるからかも。退職寸前の気持ちまで追い込まれたところからなんとか持ち直し、それでも次の任地で似たようなことがあったら絶対辞めると決めてやってきたビエンチャン。現段階では至極まっとうな人格の上司に恵まれ、妻の警戒感もやや緩みつつある。

そのせいか、これまでの「やっとこさ生きてる」状態から、「自分たちの人生を生きる」段階へステップアップしようとしているのかもしれない。エクスパットとして制限とストレスの少なくない毎日ながら、気に入った家具に囲まれ潤いを感じながら暮らそうという。じっさい周囲のセンパイたちにもそういうふうにしているひとが多い。

妻はこのタイプのソファをすごく気に入っていた。すっきりした佇まいが気分に合うのかもしれない。ちなみに二人掛けが286ドル。だけど気に入ったやつぜーんぶ買ったらさすがに凄い額になるよね。でもIKEA家具と比べてすらずーっと安いんだから、そろそろ我が家もどーんと揃える時期じゃね?

といった自問自答を際限なく繰り返しながら家具屋の見学終了。ちなみにこの店ではオーダーメードに応じてくれ、たとえば下のシェルフの高さを20センチ上げ、奥行きを30センチ増やすなんてことをサクサクやってくれるらしい。値段がどうなるかは聞いてこなかったが、元が安いんだからたいしたことないだろう。ちなみに現品は260ドル。

ひとつだけ残念だったのは、この翌日をもって全商品の値段が10%上がったこと。「ラベルの値段は今日までなんです」と言われた瞬間ええい買っちまえっと思わぬでもなかったが、諸物価高騰によりラオス国民が青息吐息のいま、わたしたちが1割余計にお金を出すのはお邪魔虫としての義務じゃねえか的にも思ったわけで、いずれにせよ慌てて買うもんじゃないので、ゆっくり考えてみますわ。

どの家具もお気に入り!という店にこれまで出会ったことがなく、ふたりとも熱病患者のごとく惚れちゃってるのは確かだけれども(笑)

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