久々の好天。
いつもにも増して元気にボールを追いかけるペニーさん。このところペニーを外へ出そうと思うと雨になることが多く、いかにもがっかりした様子を見るのがつらかった。
今日は1号2号にとっても好天が有難かった。職場のひとたちと一緒に出かけたのは、ビエンチャン空港。ひと月前わたしたちが降り立ったあの空港へ行った理由は・・・
米軍機の見学。
トップガン マーヴェリックじゃないよ、これはC-17輸送機。いろいろ用事があってアメリカから飛んできたんだけど、太平洋の空が台風でぐちゃぐちゃになっているせいで予定より1日遅れて到着。たしか日本を経由してきたとか言ってたなあ。
それにしてもでけえ。最大積載量(77トン)を積んでも長距離(4,440km)を飛ぶことができ、一方で離着陸に要する距離はわずか910mという使い勝手のよさ。
世界的に平和維持活動や人道支援による軍の海外派遣が増えるなか、C-17の輸送力は高く評価され、イギリスやオーストラリアなど他国でも採用が広がってきた。
輸送機といえば地味な裏方さんといったイメージだが、巨大な兵器として眼前に現れると圧倒されてしまう。戦争はこえーのである。
さっそく乗り込んでみよう。胴体はしっかり2階建ての高さがあり、人間なんてちゅるっと吸い込んでしまう感じ。
わたしが一番見たかったのは操縦席なんだけど、残念ながら立入禁止。それと機内の撮影もだめー。ってんで貨物室に入れてもらったんだけど、貨物室ってか胴体まるまる収納スペースになっていて、映画でよく見るあれですねえふむふむ・・・
ってこれじゃ面白くもなんともないので、Wiki の写真でご紹介しますとですね、C-17のお腹には戦車とか攻撃ヘリコプターとかがすっぽすっぽ入っちゃいます。
おととし、米軍がアフガンから撤退するとき、タリバンによる迫害を恐れてカブールの空港に殺到した避難民を乗せて飛んだのもC-17。
これに乗れなかった避難民が、それでもなんとか逃げようとしてC-17の機体側面にしがみつき、離陸後に転落するという悲しい事故もあった。平和ほどありがたいものはない。
てなことを考えながら見上げたC-17。輸送機は、戦争であれ平和維持活動であれ、作戦の成否を大きく左右する縁の下の力持ち。それだけに機長以下の乗務員たちは厳しい飛行計画が与えられても全力を尽くして飛ぶ。今回も台風を回避しながらの長旅は大変だったようだが、「我々は飛べといわれたところへ飛びます」と涼しい顔だった。
いつか輸送機を飛ばすひとに出会ったら、マーヴェリックと同じくらいに尊敬の視線を向けてあげてください。
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