Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

娘さんが潜ってきたトンネル

焚火の家(笑)のほか、東京へ来るたびなるべく顔を出すようにしている家がもうひとつあり、コロナをはさんで4~5年ぶりにお邪魔した。

なごやかに食事が始まりしばらくして、驚きの事実を耳にした。その家のお嬢さんは高校一年の年齢になったのだが、小学校の高学年から中学いっぱいまで登校せずに過ごし、普通の高校には(おそらく学力面ではなく心理的な問題のせいで)行きたがらなかった。紆余曲折あって選んだのはアートやデザイン方面を学ぶ専門学校。本人も両親も恐る恐るの再スタートだったに違いないが、どうしたものか学校の水にとてもよく馴染み、元気いっぱいで通っているという。

彼女が赤ん坊のときからずっと成長を目にしてきたわたしたちだったが、不登校の件は初耳だった。わたしたちの来訪を楽しみに待ってくれていて、外国の話題あれこれに目を輝かせていた彼女は、実は海底トンネルほども深い闇のなかでもがき苦しんでいたのに違いない。わたしたちの渡米以降は年に一度かそれ以下の頻度でしか顔を合わせない関係では、そこまで知ることができないでいたわけだが、自分はどこかで彼女が傷つくような言葉を発することがなかったか、意図せず苦しませる結果になっていはしなかったか、頭ぐっるぐるさせて考えた。

娘さんはいい学校との出会いで元気が出たついでにというか、アルバイトを始めたという。そんな話を両親から聞いたところでバイト明けの本人がご帰館、可愛らしかった顔立ちに大人ぽさが加わり、とても様子のいいお嬢さんになっていた。洋服を褒めたら「シモキタの古着屋さんなんですぅ...」と嬉しそう。他人の無責任さ丸出しながら、彼女のその様子を目にしてオッチャンほんとに嬉しかったよぅ。

この家のもうお一方の令嬢とは実質初対面で、ペニーの性格に慣れたわしたちにとってはサービス精神ありすぎの歓待嬉しゅうございました。

今宵は羽田泊まりぃ。

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