Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

引越しがちょっと悩ましい理由

日曜日のマーケットは、もしかしたらこれが最後という気持ちで歩いてきた。

お相撲さんのこぶしを買っていた肉屋さん。応対がパキパキしていて気持ちのいい店で、こぶしと一緒にチキンも購入。

八百屋は二軒あって品揃えはまあ似たようなもんなんだが、妻は「ぶっきら棒じゃないほう」の店をいつも利用していた。

このイケメン兄さんは家族経営の末っ子と思われるが、応対がひときわジェントル。言葉つきが丁寧なことに加え、商品を投げないという美点をもつ。たいていのひとはモノを「置く」のではなく、ポイッと落とすクセがあるなか、ごく稀にそうでないひとがいる。身内どうしでアラブ語をしゃべるときはえらくイカツイ響きだけどね。

とにかく1年間お世話になりました! そう心のなかで挨拶して市場を離れた。

さて、引越しの準備にけっこう頭を悩ませている。

とりあえず、家電など所定の箱のあるものはそれに入れて積んである。

組み立て家具はばらして並べてあり、あとは引越し屋さんが来て梱包するだけ。

そこから先の作業をどうすればいいのか、よくわからないまま時間が過ぎている。

定期異動による引越しだったらずいぶん前から引越し屋さんのスケジュールを押さえられるが、今回は急なことだったので手配がつかず、引越しは来月になってしまうことが判明。

これだとわたしたちは立ち会うことができず、一切が業者さんまかせの梱包・発送になるわけだが、大事なものを手厚く保護しているか、アパート付属の家具や絨毯など米国政府の所有物を間違えて持っていかないかといったリスク管理ができない。

また、引越荷物は1ヶ月程度で到着する航空便(行先で早く使いたいもの)と、数か月かかる船便とに仕分けるが、それらの分別を明確に表示しておかないと全部を船便にされたりする。というかどれだけ明確に表示しておいてもなぜか完全無視されるという話は海外転勤あるあるのレギュラーメンバー。

さらに、今回は行った先でどんな住居になるのかが決まっておらず、ホテル住まいになるのか、アパートだったら家具つきか否かによって必要になるものがまるで違ってきて、飛行機に持って乗る手荷物をふくめどう分類すればいいのか、罰ゲームのようなパズルになってきた。

悩んでいても始まらないので、あらゆるケースに対応できるような方法を考えながら作業を進めているんだが、わたしが使うのは筋肉だけで、脳味噌使ってるのは妻ばかり。

明後日は引越し屋さんが下見に来るので、それまでになるべくわかりやすく分類し、こちらの希望や懸念をバシッと打ち込めるようにしておきたい。

ここ4年ほどの間、数か月単位でこういう作業をしてきたんだけど、もしかしたら世界有数のオイソガシ転勤族?

ぜんぜん嬉しかねえ称号だ。

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