ペニーの不調を解決するためプロバイオティクスの投与(時間をかけて腸内環境を改善)を始めた翌日、ペニーの症状は悪化していた。生産物の状態がひどくなったといえばおわかりいただけるかにゃ?
前の晩にロンドンからもどった妻と獣医を訪ねる。
寄生虫や細菌がいないかどうか検査する一方で、ドッグフードを中断して「胃腸のリセット食」を与えることになった。おそらく日本でも同じじゃないかな、チキン+ご飯+カッテージチーズ。アメリカで保護犬一時預かりボランティアしたときに何度か作ったなあ。
ペニーは何を与えても大喜びで平らげる子で、これにも普段どおりの食いつきを見せてくれた。ここにサプリやクスリを混ぜておけば間違いなく完食。
クリニックからの帰路、わたしたちは CRU という富裕層向けの食料品店を見つけて強襲。
すべてがオーガニックとかそういうやつで、お金持ちがどんだけ安全で美味しい生活をしているのかがよくわかる。
海産物も豊富で、姿のよろしい新鮮そうなものが並んでいた。
せっかくなので目についたうまそうなものをどんどんカートに放り込む。
これは海のおつまみセット29ユーロ(4000円)。
それなら陸のおつまみセットも買っちゃおっか、たった16ユーロ(2200円)だしー😆
ついでにアップルジンなんて美味しそうじゃーん?!などと言いながら40ユーロもするお酒をカートに投げ込む(いやそっと置いたが)。
帰宅してざく切り野菜だけ作ったら高級グルメ饗宴の始まり始まりぃ。
このように無軌道ともみえる散財をしたのは、妻がロンドンで多少は希望をもてる材料に出会い、何か月ぶりかで食欲を感じるようになったから。その喜びを最高の食材で祝おうぜ!となった。
ワインは、去年9月に王族ワイナリーで買い込んできたやつ。
客用に使うつもりでいたが、思わぬことで脱ブリュッセルを決意することとなり、とっておく理由がなくなった。
ペニーの治療は食餌療法に加えて、念のため虫くだしの服用を始めた。パナキュールという世界的なスタンダートの薬。
食欲と活動性に問題なく、可能性としてはどこかで変な虫が口に入ったことが考えられる。なにしろこの子は野良犬時代に身につけた食い物への執念ゆえ散歩中は切れ目なく地面のにおいをかぎ、食べ物ぽいものがあればパクッするやつで、従者がどれほど注意していてもリスクをゼロにはできない。
逆にいえば虫くだしぐらいで問題解決するんだったら万々歳。なんにせよ早く回復させてあげたいものだ。
なお、妻がロンドンでつかんできた「多少は希望をもてる材料」は、ななんとぉ!わたしの関与を前提としているため、来月はじめにふたりしてロンドンへ乗り込む予定。
ついでに英国女王とランチでもしてこようかと。
待ってろよ!
【追記】「多少は希望をもてる」プロジェクトの成功率はせいぜい20%ってとこかなー。