とにかくすんごい嵐だった。
先週末ヨーロッパを襲った温帯低気圧「ユーニス」は、イギリスやオランダをボコボコにしながら通り過ぎていった。
かなりの死傷者を出したこの嵐は、ベルギーにもけっこうな爪痕を残した。
海岸線から100km内陸に入ったブリュッセルでもかなりの風が吹き、わたしとペニーは何回か持って行かれそうになった。ゴミの収集日とあって家々の前に出されていた袋は一斉に吹き飛ばされ、中身が散乱。
次に清掃員が回ってくるまでこんな感じが続くのはまあいいとして、公園が立ち入り禁止になったのには困った。
「倒木に注意!」と看板がおっしゃるとり、こういうときは一斉に門を閉ざしてしまうらしい。
しばらく風が収まったときに入ってみたら、こうなってました。
この程度の枝だって暴風で飛ばされてきたら威力ありまっせー、だけどまあ枝だからなあ。
なんて言ってたら、別の公園はこうなってました。
こっちの街路樹は日本と比べてずいぶん背が高く、嵐の被害を受けやすい。こういうので一人でも怪我人が出たらゼロリスク信者の某国人は「ぜんぶ低くしろおおお」ってんで植木屋さん総動員で刈りこみしそうだが、そういやアメリカの街路樹もずいぶんのっぽだったなあ。
嵐のあとの青空を楽しみながら市場で買い物を済ませたあと、人気の肉屋さんで足を止めた。
コロナのせいだと思うが、店先の発券機からチケットを取り、店内のモニターに自分の番号が出たら入っていく仕組み。この日は行列が短くてよかった。
魚屋と同じく肉屋も丸ごとごろりで売る傾向が強く、こういうのが当たり前の風景。郷に入れば郷に従うべしってやつで、うちも丸ごとチキンに挑戦することに。
半分しか通じないフランス語のやりとり。
店員「中身入れとく?出す?」
妻「えっと・・・(中身ってハツとか砂肝とか?)うーん入れといて!」
で買ってきたのがこれ。
帰宅して開けてみたところ、「レバー」「砂肝」「首」がコロリと出てきた。いったん全部取り出してきれいにしてから戻すのやな。
個性豊かな面々はとりあえず冷蔵庫に入れ、チキンを世界一簡単な方法で調理。
ご存じインスタントポットに水+酒+ネギ+ニンニクと一緒に放り込み、低圧力で20分。
さらに塩+ショウガを入れ、高圧力で5分。
それで出来上がりぃ。
こんな手抜きでも普通に美味しいんだからすごい。
翌日、レバーと砂肝を野菜と炒めて塩麹で食したら絶品だった件、首は骨だらけなのでスープにしかならなさそうなことを学んだ件を付記しておく。
なお妻は、「こんどはさ、レバーたっくさんちょうだいって頼んでみよっか。ベルギー人はこんなの食べないっしょきっと」と目を輝かせていた。レバニラ炒めが食いたいらしい。
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