Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまブリュッセル(ベルギー)

奴隷はゴメンだ?

ベルギーに来て以来、ずっと気になっていたことがあった。

4月7日、アメリカにいたときの通行料金。

ワクチン接種のため、往復5時間かけてメリーランド州へ行ったとき、広大なチェサピーク湾を渡ったんだけど、そのときの橋の通行料を払うことができなかった。

自動支払い装置(日本でいうETC)がついていない車両は、以前だったら料金所で払うことができたのに、久しぶりに行ってみたら料金所がなくなっており、わたしたちのクルマは「不払い通行車両」としてナンバーを撮影されていた。

この場合、あとから料金を振り込むことができるので、すぐに確認の連絡を入れたところ、ナンバーがリストに載るには数日かかるのでまた連絡してねから3か月半がたち、このたびようやく支払うことができた。

日本では絶対に起きないことがアメリカでは普通だから、人類は幅広い。

 

そんなふうにのんびりしているように見えるアメリカ人だが、彼ら(少なくともホワイトカラー)が奴隷のように働く人種であることがヨーロッパへ来てみてよくわかった。

こちらでは法定労働時間がきっちり守られている件もさることながら、夏のバカンスやクリスマス休暇をしっかりとっている様子。

7月も末にさしかかってくると、妻のカウンターパートであるヨーロッパ人の皆さん(いろんな国籍)は次々に休暇に入り、誰も連絡がつかなくなり、この状態が8月いっぱいは続く見込み。

もう世の中がストップしてるんだからアメリカ人も休んじゃえばいいのにと無責任な外野は思ったりもするのだが、もちろん公務員はそんなこと許されない。むしろ、仕事にならなくても働け、やることがないのなら自分でつくれという体育会系な空気が職場に充満しているらしい。けさ、妻は6時に起きて出勤していった。

 

ただし時代とともにヨーロッパ人も、夏に社会がストップするのはちょっとマズイと思い始めているらしく、EUの主要機関が夏期休暇の取得について新機軸を打ち出した。

オフィスが空っぽにならんように、何人かは時期をずらして休むってのでどう?

ただこれだけのことなんだが、職員からは「9月に休めというのか、家族はどうしたらいいんだ?!」「とんでもねえ人権無視!」といった声があがり、訴訟沙汰になりそうな勢いだという。

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こちら大相撲の勢関

こちらの皆さんにしてみれば、思い切りバカンスを楽しむため残りの日々を働いているようなところがあるから、不満なのはしょうがないよね。

だけど、EU機関のように地政学的にも経済的にも重要な組織が仮死状態になるってのはやっぱりうまくない(例えば8月にロシアが攻めてきたら3日でヨーロッパを占領できそう。もちろん冗談)

そんなわけでヨーロッパも少しずつは変わっていくんだろうけど、働き手のシアワセが一番という発想は捨てないほうがいいよね。

たとえば日本では、「業務を滞らせない」「客に不自由をかけない」という価値観が強すぎて、働き手のシアワセなんて二の次。

これを、「みんなが休むんだから仕事が滞るのは当たり前」「お互いさまなんだから文句を言わない」という向きに舵を切る方法ってないのかね。

日本人は勤勉さが武器であることは確かだけど、人間はしっかり休むからいい仕事ができるのであって、これからは休暇の質・量の側から仕事の質を考える時代にしていかないと、国際競争のなかで生き残れないんじゃないか。

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「ちゃいます?」

ところで橋の通行料のことなんだけど、わずか数ドルの支払いをミスっただけでとんでもねえ事態につながりかねないという事情がわが家にはあり、それについては別の機会に。

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