切れ味がすこぶる悪かったナイフについてメーカーに問い合わせしたところ、丁寧な返信をいただいた。
公開を前提としていない質問だったので、先方からの回答の転載は差し控えるが、大意は以下のとおり。
1)「切れない」という情報は生産管理の担当者と共有した
2)今後は生産管理にいっそう力を入れ、顧客満足を得られる品質を揺るぎないものにしていきたい
前向きな内容で、企業対応の見本のような回答。
ただ、切れなくてゴメンと製品の不備を認めているわけではない。
「このたびの件ではご迷惑をおかけしておりまして申し訳ございまん」という謝罪はあったが、こういうのは製品についての詫びではなく、客が不審を感じて連絡してきた手間への詫びというリクツはなりたつ。
ナイフが私の手元にあって、サンクラフト社が実地検分ができないのだから、この対応は当然だ。
だがひとつ、ヒントになるひとことがあった。
メールの末尾に、「もしもよければ同製品の良品をお送りさせて頂きたく」とある。
そうとははっきり言わないまでも、「良品」という言葉をお使いになるのは、今回の不良品問題を暗に認めていらっしゃるのではと思うわけで。
じっさい前記事のコメントに同じ製品がまったく切れなかったという体験談をいただいており、サンクラフトにはけっこうクレームが来ているのかもしれない。
いやしくも関の刃物を標榜するメーカーだったらさ、そこまでアウトなもの出荷すんなよもっとガンバレよとか突っ込み入れたくなっちゃう春の夕暮れ。
見当はずれだったらごめんなさい。
で、「良品」のことだけど、メーカーがそうおっしゃるのなら一本頂戴して切れ味を比べてみたくもあるんだが、みなさんこういう時どうする派?
送ってもらうとしても日本のどこかで預かってもらうわけだから、いつお目にかかれるかわからんけど。
航空便を送り出した。
去年、コロナ退避でのアメリカ滞在中に増えたモノなど、合わせて百数十キロ。
ブリュッセルでこれを受け取るのは死ぬほどラッキーなら2週間後、普通で4週間、アンラッキーなら6週間というメニューになっており、当方に選択権はない。
これが着くまでスーツケースだけで暮らすわけで、皇族とかに生まれなかったことを今更ながらに悔やんでいる。
しかもペニー用品がけっこうな量を占めるという、これは物好きの暮らし以外のなにものでもありません。
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