診察や旅行など、ここ一番のときのペニーのストレスを減らすため、精神安定剤を試してみることになった。
朝、2種類のクスリを飲んでいただいた。
大好物のチーズにくるんでお出ししたところ、0.5秒で嚥下なさった(見事な食いつきぶり、動画がなくてザンネン!!)。
参考までに今回のクスリは Gabapentin(ガバペンチン)と Trazodone(トラゾドン)で、イヌの認知症治療で、不安や攻撃行動を抑えるために使われることが多いらしい。
この不安と攻撃行動だが、普段のペニーが知らないイヌや人間に吠えかかるのは、害を加えてやろうと思っているのはなく、自信のなさから来る不安が原因かと思われる。
上記サイトの解説に「遊びや狩猟の行動以外の攻撃的な行動は、犬が苦痛な状態にあることの現れ」とあるように、ペニーが外出するたびそういう苦痛にさらされているのだとすれば、そのストレスの蓄積は彼女の健康を害していくだろう。
それを抑えるため、今回のようなクスリを常用するという考え方もあり得るが、それは副作用などの問題についてじっくり考えてからのこと。
当面わたしたち自身でできることがある。ペニーの吠えポイントが近づくたび抱き上げて安心させる(位置が高くなると心理的な余裕がうまれて怯えにくく、これを繰り返すことで苦手意識を薄める)など、やれることをやってみようと思う。
さて、試験服用していただいたおクスリ、効き目はどうだったでしょうか。
服用から1時間半、散歩に出たペニーさんの態度はたいへんマイルドでした。
普段は棒を見せただけで盛大に吠えるところ、喜んで遊びたがりはするものの、無言の行だった。
投げられた棒を追いかけるスピードはいつも通りながら、このときも声を出さないペニーなんて初めて見たよ。
普段との違いは、興奮が長続きする時間だった。
いつもならダッシュを40~50本こなすところ、この朝は10本あまりで集中力が切れ、あまり棒を追わなくなった。
おっ、えらいマイルドやん?
と嬉しくなったところで、見知らぬわんこ登場。ペニーがどうするのかと見ていたら・・・
いつもなら知らない子の姿を見ただけでその場で固まってしまうのに、今回はポテポテと後をついていく。急ぐでもなく、平和な足取りで。
だが、話はそううまくはなかった。
黒い子がふと立ち止まり、こちらを見て緊張し、吠えかかってきた瞬間、ペニーは盛大に吠え返していた。
わわんわんわんわんっ
びっくりすると同時にちょっと安心したのは、クスリが効きすぎてはいない感じがしたから。
なにごとも中庸が大切であります。
効き目の持続時間はどうだったか。
服用から6時間後には完全に切れていたような気がする。
公園に行ったら、朝の棒投げのカタキ討ちかいちゅうほどのテンションで、
わわんわんわんわんっ
そりゃあもう興奮しちゃって、棒切れまったく放してくれない。
いーんです、それで帳尻が合うのなら。
今回のブリュッセルへの移動では、出発直前に与えればほぼOKという感触を得ることができた。
出発まであと4日。
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