いまペニーと一緒に暮らしているのは賢いお嬢さんポリーと、天然ガールのグレースちゃん。
ポリーは他の2頭を「アホ」とみなし、より人間に近いポジションに自分を置いているらしい。
飼い主Cさんのことを一番わかってるのは古参のアタシよというプライドもあるだろう。
一方で天然ガールズのペニーとグレースはといえば・・・
おっかなびっくりだったお見合いが1億年も前のことのよう。
野良犬として苦労したにちがいないペニーは、イヌにも人間にも心を許せないところがあり、半年いっしょに暮したわたしたちに対しても抜きがたい警戒心を見せていた。
たとえば、おいでおいでと手を差し出すと逃げていってケージに入ってしまうことが多い。
なにか大きな音を聞いたりして不安になると、すぐにケージへ。
ケージはこの子の心の安定剤。
あるときペニーがいつものようにケージに「避難」しようとしたとき、たまたま扉が閉まっていて彼女はパニックにおちいった。
このたびCさんにペニーを預けるとき、この件についてよく説明し、ケージとともに引き渡した。
Cさん自身はケージを使わず、ワンコとはベッドで一緒に寝る習慣だが、ともかくペニーはケージがあればOKというつもりだった。
ところがワシントンDCを離れてバーモントに向かうとき、Cさんはペニーのケージを持って行かなかったらしい。
クルマに生活用品や自転車をうんとこさ積んだら余地はなくなるに違いなく、頼んだところでどうにもなるもんじゃない。
というかCさんを信頼して預けたんだから、ペニーのことは心配しない!
そう心を決めても、うっすらとした不安は消えない。
あの子はどうやって寝ているのか。お姉ちゃんたちがベッドに上がっていったあと、どこかにひとりでうずくまっているのか・・・
Cさんからの最新メッセージで、事態に進展があったことを知った。
朝目覚めたら右にポリー、左にグレースで身動きとれず・・・いやそれだけじゃなくなんか重いぞと思ったら、尻の上でペニーがスヤスヤ。おやおや登ってきたんだね。てか暑いよおまえ~
ペニーはついにケージ以外の「安住の地」を見つけたのか。
ただCさんのことが気に入っただけなのか。
いずれにしてもワンコへの警戒感が解けただけでなく、人間との距離も縮んだのであれば、これほど嬉しいことはない。
願いはペニーが生きやすくなること、ただそれだけ。
今から1ヶ月ほどでわたしたちのところへ戻ってきたら、お姉ちゃんたちはいないし森はないしでペニーは戸惑うことばかりだろう。
そのあとゆっくりペースを作っていこうね。
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