母の葬式に Google Meet で参加したときのこと。
儀式が終わり、東京と海外に分散した親族の近況報告タイムになったとき、義兄から聞いた話が印象深かった。
彼は大学で教えているのだが、今のところ授業は100%リモートで、とくにこの春入学した一年生とは、まだ画面越しでしか会ったことがないという。
かれらにとって、曲がりなりにも授業ができればいいのかといえば、そうはいかないらしく、強い不安をかかえる学生が多いと聞いた。
高校を出て、多くは親元を離れてひとり暮らし。生活面で要領を得ないことが多いだけでなく、学業面でも不安に思うことが多いらしい。
思い起こせば、自分が新入生だったとき、授業選択の損得から教授の評判までなぜか情報通な同級生から教えてもらって助かったし、大きな声では言えないが 代返 の助け合いをしたり、興味あるサークルについて教えてもらったり、一浪二浪のお兄ちゃんたちから酒の飲み方を教えてもらったりバイト先を紹介してもらったりと、仲間に囲まれていれば楽しく充実した暮らしが送れたと思う。
そうしたキャンパス生活をまるっきり奪われた今年の新入生たちは、さぞかし孤独で不安な毎日を送っていることだろう。
学生の本分である授業についても問題がもちあがっている。
大学に通えないのに学費は満額払えというのは違うだろう、と学生たちが声を上げている。
リモート授業は本来の水準に達していないというこの主張の背後には、キャンパスライフを奪われた不都合、不安が横たわっているのではないか。
「リモート授業では不満」という学生の声は、教員にとっても辛いだろう。
義兄から聞いたところでは、リモート授業のための準備には、通常とくらべて最低でも10倍の手間がかかるといっていた。
彼は理系だから文系のことはわからないが、10倍で済むのはまだいい方で、同僚の教員は30倍、50倍ことがあるといって頭を抱えているらしい。
とくに授業の性格上、講義をビデオパッケージ化する必要がある場合は、想像を絶する手間がかかるという。そのご苦労、テレビ屋のわたしには痛いほど理解できます。
そうした教員の立場からすれば、給料を増やしてほしいくらいなのに、学生はそう思っていない。
人類が直面する前例なき苦難の一端を、リモート葬儀のついでに覗き見ることとなった。
こんなことがいつまで続くのか。
ところでペニーがシャキーラに似てる件について、ただいま絶賛放送中の大人気ドラマを見ながら気づいたことがある。
ペニーはこの人にも似ている。いやこの人がペニーに似ている。
と思うんだけど皆さんどうでしょ。
実はこの写真、ツイッターにも投稿したんだがお友達からのいいね!が一個ついただけで世間はまったく無反応。
でも、このブログの読者さんはシャキーラの件ですでに洗脳されているはずだから、香川大和田=ペニーの図式にすんなり馴染んでくれると思うんですけど。
異論は今回も認めない。
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