ペニーをひと月ものあいだ預かってもらえるとは思っていなかった。
なんでかというと、ご一家は5月いっぱいでアメリカに戻ることになっていたから。それまで2週間も預かっていただけるのなら御の字で、後半の2週間はドッグホテルに移すつもりでいた。
ただ、5月いっぱいでビエンチャンを離れるのは職員研修が始まる奥様だけで、ダンナさんと子供たちは今しばらく残ることになっていた。奥様が不在だと、ペニーの面倒を見る主戦力が子供たちになり、責任をもって預かれるだろうかと思っておられたそうな。
そこでがんばったのが子供たちだった。一日でも長くペニーと過ごしたいから、ちゃんとお世話するよ!と主張した。実際には昼間通ってくる家政婦さんがいて、ペニーを庭に出すといった面倒は見てもらえるし、なにより子供たちが飛びあがって喜んでくれるならと、長期で預かってもらうことにした。
ペニーを連れていったのは午後二時で、子供たちは学校。家政婦さんにペニーを預け、カット野菜など身の回り品を渡した。
そのとき家政婦さんから、ペニーに嫌がられずに抱く方法を尋ねられた。まずはオヤツを何度かあげてお友達になり、抱くときはこうして・・・と、「水平抱き」とわたしが呼ぶ方法を実演した。
左手を前足の間から差し込み、手のひら全体で胸を支える。右手は尻尾の下に通し、ペニーの腿の裏側を二の腕で支える。こうするとイヌの胴体が水平になり、落ち着かせることができる(少なくともペニーは)。
さっそく家政婦さんに体験してもらった。わたしが言ったのとはちょい違うけど、まあいい感じ。
是非とも避けたいのは、前脚の付け根(脇の下)に両手を差し込んで持ち上げること。多くのひとがこれをやりがちだと思うが、イヌの肩は人間とは構造が違い、脇の下で持ち上げると重大な故障をすることがあるのだそう。
それから、高く持ち上げられたイヌは小型犬になるほど不安を感じやすいので、仮に落下しても安全に着地しやすい姿勢にしてあげると安心する。それが水平抱き。
そんな感じのことをお伝えした。
あと1時間もすれば子供たちが帰ってきて、賑やかになるからね!
そういってペニーを置いてきたのだが、帰宅して西日を浴びるオモチャを見ると、なんだかなあ・・・って。
可愛い写真が来ているので、ぼちぼちご紹介していきやす。
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